Direct3Dに関しては、VooDooには劣るようですが、m3Dに関して言えば、
“全機能をサポートする”との事です。

PowerVRのVooDooに対するアドバンテージは、何といってもTexture用
メモリーを4MBも搭載している事でしょう。 VooDooの場合、2D用の
アクセラレータを経由せず、カード上の2MBのEDO RAMに表示・出力します。
この為、Texture用メモリーは2MB。 更にウインドウ表示は不可、解像度も
640×480ドットのみです。

PowerVRの場合、画面表示にはPCIバスを経由、DirectDraw命令を用いて
2Dアクセラレータ側のフレームバッファに転送・出力します。 その為
ウインドウ表示や800×600ドットなどのゲーム画面もサポート出来ると
いう事です。

また、陰面消去に関しても、PowerVRはZ Bufferを必要とせずに、32bit
Z Buffer相当の機能を提供出来ます。 つまり、Z Bufferを使用する場合、
メモリーアクセスがZ Bufferへのアクセスにより阻害されますが、PVRの
場合はそれを無視出来るという事です。 PowerVRのFill Rateが異常に
高いのはそのせいだと思います。

PCX-1ではBi-Linear Filteringをサポートしていない為、開発者側は
Textureの粗を見せない為に高解像度で高品質なTextureを貼る必要が
有りましたが(S.G.Lの場合)、PCX-2ではFilteringもサポートしています。

今までPowerVRが日の目を見なかったのは、NEC等のサポートの悪さだと
思います。 アーキテクチャ的に見れば、特に陰面消去の技術は非常に
有効であり、OakのWARP5など同様の機能を使うチップも存在するように、
優れていると思います。

PowerVRのアーキテクチャに、Matroxが手を加える事により、どこまで
性能が上がるのか楽しみです。 何だかMatroxのスポークスマンみたいな
書き込みですが、#9やDiamondに期待を裏切られた事はあっても、Matroxに
裏切られた事は無いので、どうしても応援してしまいます。

価格的に見ても、$100.00を切っている訳ですから、悪くない筈です。
SEGAもVirtual ON以降もS.G.Lのソフトを出すと言っている事ですし、
MatroxがPowerVRを出す事により、海外ソフトもVR対応が出るでしょう。
Moto Racerに関しても、既にMatroxのサイトにm3D専用のパッチが有ります。
これがS.G.Lなのか、D3Dなのかは解りかねますが。

m3Dばかり誉めてますが、VooDooも優れたチップです。 Direct3Dに
関しては、最強でしょう。 RIVA128も速度だけならVooDooより上ですが、
サポート機能、画質を比べた場合、VooDooにややアドバンテージが
有るのではないかと思います。 もしMatroxがVooDoo搭載カードを
出していれば、即手を出すでしょう。

幸いにも、Canopus U.S.AからはTexture用メモリーを4MB、合計6MBの
EDO RAMを搭載したPure 3DというVooDoo搭載カードが出ており、評判も
凄く良いようです。 日本での発売は解りかねますが、海外のオンライン
ストア等を利用すれば購入出来ると思います。

以上、結論としてどちらを選ぶかは、用途、好みによって違うと思いますが、
私はm3Dを選びます。

• Monster3D の解像度 - ＣＵＺ 97/10/15 20:39:40
  • あ、失礼しました。 - Mystique 97/10/16 05:03:51
    • 自己レス - Mystique 97/10/16 08:24:53