![]() ![]() 投稿者: ditto @ ykha065.tky.3web.ne.jp on 98/3/08 00:50:30
In Reply to: 第二幕
(第三幕) 一回のプレイで、百日寿命が縮まるというゲームの総称でございます。」金「どっしぇい!?そんなものが一体何処で売っておるのだ?」 脇「いや、話に寄れば店頭販売はしていないとのこと。」 金「店頭販売はしていない!?」 脇「朝になると投げ込まれているそうで、とある家では毎日のように届けられるとのこと。」 金「もしやそれは、ゲームがガラス戸を突き破って投げ込まれているのでは!?」 脇「左様でございます。」 金「なんと...そ、それではまるで恐怖新聞のようではないか!(¨;)」 脇「?」 金「ゆゆしきこと、至急事の真偽を含め調査せい。」 脇「はは!」 −八丁堀・町医者朗(さえ)の診療所− 「先生!うちの子が、うちの子が、早く診てやっておくんなせい。」 小早川朗(以下朗)「こ、これは!?」 「ゲームをしていたら突然気持ちが悪いと言って倒れたのですよう。」 朗「もしや、百日ゲームというやつでは?」 「へい、おそらくは...。」 朗「大丈夫です、症状はまだ軽いようです。」 「ああ、良かった。」 朗「とは言っても暫く安静が必要です。しかし、ここには入院できるような設備がありません。小石川診療所の良庵先生へ紹介状を書いてあげますから、そちらへお連れ下さい。」 「はい、助かりました。おありがとうございます。」 朗「ふう〜、これでもう今日だけで20件目だわ。一体どうなっているのかしら?」 ゲ金「邪魔するぜ。」 朗「あら金さん、珍しいわね。最近、あまり来てくれてないし...。」 ゲ金「まあ、いろんな家庭の事情があってな(^_^;)。」 朗「ところで今日は、百日ゲームの件かしら?」 ゲ金「お見通しだな。その通りよ。」 朗「今日だけで20件の患者が来たわ。他の診療所も含めると千件は裕に越えていると思う。既に何万という犠牲者が出ているのよ。一体何がどうなってしまったのかしら?」 ゲ金「その百日ゲームってのはここにはあるかい?」 朗「あるわ。解決の手がかりになるかもと思って患者から貰っておいたものが。」 ゲ金「これは○○○○!」 朗「タイトルと中身は関係がないわ。」 ゲ金「え!?」 朗「どうやら人に害を及ぼすプログラムが市販のソフトの中に紛れ込んでいるようなの。」 ゲ金「百日ゲームてえゆうのは、そういうタイトルがあるわけじゃなくて、他の市販ソフトの中に人に危害を及ぼすプログラムが忍ばせてあるソフトのことだな。」 朗「そう。外見からは、百日ゲームかどうかはわからない。」 ゲ金「畜生、こんな手の込んだ事をしやがるのはどこのどいつだい!」 朗「少し前は、家の軒先へ投げ込まれているだけだったけど、今では店頭で売られているソフトからも見つかっているようよ。」 ゲ金「くうー。これ以上犠牲者を出さないためには、全てのソフトの販売を停止するしかねえのかい。」 朗「そう。事件が解決するまでは仕方がないわ。まだ死者は出ていないけど、時間の問題だと思う。」 ゲ金「わかった、人の命にはかえられねえ。今から、暫くソフトの販売を禁止させる。しかし各メーカー、ソフト屋の反発は必至だろう。」 朗「一刻も早く事件を解決するしかないわ。」 ゲ金「よし、じゃあ俺は奉行所に戻ってお触れを出させる。このソフトは借りていって良いかい。」 朗「ええ。」 ![]()
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