投稿者: ditto @ ykha124.tky.3web.ne.jp on 98/1/31 23:53:01
In Reply to: 第二幕
(第三幕) 翌朝 サターン町奉行・遠山金三郎(以下金)「安辺が、首を吊ったと!?」 同心・小沢(以下小)「も、申しわけございません。牢番が、目を離した隙の出来事でございました。」 金「これから先だっての事件(第44回参照)の黒幕を聞き出そうという矢先、無念だ。」 小「斯くなる上は、腹を斬ってお詫び致す。御免!」 金「馬鹿者! 腹などかっさばいて何になる!」 小「しかし、奉行所内の不祥事、だれかが責任をとらねばなりませぬ。でなければ御奉行に御迷惑が」 金「もうよい!御老中には、事の次第を儂から話しておく。おまえは、暫く謹慎でもしておれ。」 小「は...はは。」 金「脇坂、これをどう思う?」 与力・脇坂(以下脇)「はい。自殺とは考えにくいですな。安辺は、それほど忠誠心の高い男ではないように思われます。仮の話ではございますが、主君をかばって自殺をするような男ではございませぬ。」 金「儂の考えも同じじゃ。とすると殺しか!?しかし、奉行所内に忍び込んで、殺しができるような輩、相当の手練れであろう。」 脇「はい。そのような仕事のできる者ども。かつて聞いたことがございます。」 金「それは一体どこのどいつじゃ?」 脇「血祭組。ここ2年ほど、噂を聞いておりませんでしたので、てっきり江戸を出たものとばかり思っておりましたが。」 金「かような所業ができるのは、血祭組意外には考えられんのか?」 脇「はっ!おそらくは。」 金「うむ、面倒な事件になりそうだな。しかし、血祭組をあげれば、最近の難事件は一気に解決できるやもしれん。」 脇「仰せの通りで。」 金「よし、至急同心達に血祭組を探すように命じよ。」 脇「はは!」 −半次の知り合いの瓦版屋・美遊倶瑠社− 美遊倶瑠社主人・慈英武寸(以下慈)「ほら見なよ。これがパープルムーンの活躍だよ。」 慈英武寸は、瓦版の束を綾に手渡した。 バサッ.. 綾「うげ! なになに? 『鬼面党壊滅。』 世間を恐怖のどん底に陥れていた極悪非道の鬼面党に正義の鉄槌!後には、"悪の組織鬼面党全滅!"のパープルムーンカードが残されていた!? 『両替商MOF担の悪事を暴く。』 とある風俗店で深夜の密会を繰り返す勘定方と両替商の癒着の実態を暴いたパープルムーン...。 『完全独走トライ。』 カラオケバーで悪戯をしていたラガーメン14人の変態スクラムを粉砕!? き、危険な奴...。」 沼「どうだい。わかったろう。」 綾「ああ、もう沢山ってくらいにね。しかし、このパープルムーンってのは、どうやって悪事の現場を見つけることができるのかな?」 慈「話によると、彼女の飼ってるミネルヴァとか言う梟が町を飛び回っていてな、それが彼女に報せるらしいんだ。」 綾「ううん...(Incredible!)」 慈「彼女の情報は高く買うよ。何かあったら、すぐに報せとくんな。」 綾「ああ、何かあったらね。」 ゲーマーの金治(以下ゲ金)「おや?あれは末吉の連れ合いで確か...半次!そうだ沼津の半次とやら。おい!半次よう。」 沼「おうよ。こりゃ金治兄さんじゃねえかい!」 ゲ金「ん!?おっとぉ、こんな別嬪連れたあ、半次も隅におけないねえ(^^)」 綾「半次の兄さん、誰なのこの人?」 ゲ金「...」 沼「ああ、この兄さんはな俺の旦那の知り合いで金治ってえ兄さんだ。まあ、気っ風の良さではそこらの野郎共じゃあ及びもしねえってくれえの兄さんだぜ。」 綾「あっそう、よろしくな。」 ゲ金「よ、よろしくな(なんかこわー(^_^;)」 沼「そりからな。ゲームにかけちゃ、ちとうるさいんだぜ。」 綾「ほう。そうかい。」 ゲ金「(ううむ、こいつは(^_^;)。」 綾「あたい、ちと用事を思いだしちまったい。兄さん達よ、縁があったらまた逢おうな。」 沼「おう、綾ちゃんよ!」 ゲ金「綾ちゃん!?(上杉藩のじゃじゃ馬娘も確かそんな名...!あっと、そう言えばどっかで見た顔だと思ったら、そうだったのか!) ところで半次よう。あの跳ね返りとどこで知り合ったんだい?」 沼「それがよ。さっきそこで中古改めってーのが暴れていてよ。よしなって言ってるときにパープルムーンが来てだな。ほんでもって、アレは誰?ってゆーから、なんだおめーしらねーのかで、瓦版屋へ連れてきたって、こういう案配だア。」 ゲ金「なんや、あんたの言うことはさっぱりわからんな(^_^;)...。」
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