![]() ![]() 投稿者: ditto @ ykha124.tky.3web.ne.jp on 98/1/31 23:56:05
In Reply to: 第三幕
(第四幕) −その夜四つ頃、サターン町中− とある屋敷、薄暗い行燈の光の下で二人の男が何やら話をしている。 「ほれ、約束の三百両だ。」 「ロォーンブローゾー(?)!儂らに任せれば不可能など無い。」 「そうか、ならば次の依頼だ。」 「まずは金だ。金を見せい!」 「せくな。ここに五百両ある。」 「確かに。しかし五百両かけても命をとりたい奴がおるとはな。誰だそいつは一体?」 「...サターンの星・パープルムーン。」 「ロォーンブローゾー(?)!それはなんと!」 「どうだ、出来ぬと申すかな?」 「儂らに不可能は無いと言ったではないか!」 「ならば、頼んだ。やってもらおう。」 「待たれよ!儂が気にしているのは金のことだ!」 「金!?五百両では足りぬと申すか?」 「そうだ。相手がパープルムーンとなれば、準備を整えねばならぬ。頭数も相当必要だ。五百両では割が合わぬ!」 「ならばいくら必要というのだ。少なくとも千五百両!」 「馬鹿な!千五百両では、こちとて割が合わぬ。」 「まあお主との仲だ。千両に割り引いても良い。」 「まだ高い!パープルムーンは、お主達にとっても邪魔な存在であろう。七百五十両で手をうたぬか?」 「ロォーンブローゾー(?)!一理ある。よかろう。早速、種を蒔くか。」 −同じ頃− 塚「しかし姫様、いったいどうやってパープルムーンをおびき寄せるつもりですかな?」 綾「話によると、ミネルヴァとかいう飼い梟が偵察をしているそうだ。だから何か悪事を起こせば、梟がパープルムーンを連れてくるってことだ。」 塚「何か悪事でございますか...。」 綾「場所は人目のつかぬ堀の側の材木置き場を選んだ。さてと、手っ取り早くやるぞ。爺、わらわを襲うのじゃ!」 塚「え!?(◎_◎)。し、しかし、儂はもう...。」 ポカッ□★\(.. ) 綾「こりゃ!何を本気にしておるか。襲うふりをするだけでよいのじゃ(怒)!」 塚「そ、そうでございますな...ふりをするだけですな...しかし...。」 綾「しかし?何じゃ!」 塚「本気でやらないと、パープルムーンに芝居だと見破られてしまうのでは?」 綾「うーむ、一理ある。... って、何言わすんじゃい(怒)!」 塚「ひ、姫様。お気を確かに。」 綾「ええい。冗談にも程がある!」 「何やら愉快な人たちね。」 綾「ん???ああああ!」 塚「おまえは!」 綾・塚「パープルムーン!」 星「お捜しのようだから、リクエストに応えて登場してあげたのよ。」 塚「ち、ちと...早すぎるのでござらぬか。これから姫を襲い、失敗して他の奴に見つかって、逃げて他の場所でまたやって失敗して、もう一度チャレンジという頃に出てきて貰わねば、わっしの楽しみが (I_I)」 綾「これ!何を考えとんじゃい(怒)!」 星「(姫!?)...ここまででも普段より長いんだから、いい加減に終わらせないと仕事に差し支えるの(誰が!?)」 綾「ええい!この御都合主義の権化め!」 星「てっとり早く済ませましょう。私に何の用?」 綾「ここで逢ったが百年目!勝負だ!」 星「何故、私と勝負をしたがるの?」 綾「知れたこと!この世に無敵は二人と要らぬ。わらわとおまえのどちらが日本一か勝負をするのだ。」 星「...くだらないわね。そんなこと決めても何の意味もないわ。」 綾「臆したかパープルムーン!いざ尋常に勝負せい!」 星「何を言っても聞きそうにないわね。仕方がない...。」 綾「そうそう、それでいいのだ。」 星「でも一つ条件がある。無駄に人の命を奪いたくはない。あなたもそうでしょう?真剣での勝負は御免だわ。」 綾「ふ...そうか。おい爺!竹刀を2本持て!」 塚「はっ!」 綾「木刀でも、打ち所が悪ければ死に至らしめることもある。が、竹刀なら間違ってもそのようなことはあるまいて。 よし、仕切直しだ!勝敗は2本先取で決める。いいな!」 星「わかったわ。」 (注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。![]() ![]() |