「どうして」影響されたのか、の方が重要では?



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投稿者: 秋空すぴか @ jm00010.fukuoka-edu.ac.jp on 98/1/29 17:39:38

In Reply to: 「マンガの影響」ってのがとても気になります。

posted by nakasekoH @ fuji.matsusaka-u.ac.jp on 98/1/29 16:44:38


> > ナイフは常備してたってワケでもなく、最近になってマンガに感化されて購入した
> > モノらしいッス。
>
> この「マンガに感化されて」という言葉が非常に気になります。
> もしそれが、少年が普通に手に入れる事の出来るような雑誌に連載されている
> マンガであったなら、これは怖いことかも知れない。
> もし、僕が、殺された教師の肉親や親友だったなら、こういったマンガの
> 規制を訴えるかも。

「漫画に影響されて・・・」とか、
「オカルト系の映画に影響されて・・・」とか、
こういう事件があると、少なからず言われてきた事ですが、
重要な事を忘れているひとが多いと思います。
それは、「なにに」影響されたのかよりも、
「どうして」影響されたのか、のほうが問題だという事。
たとえば、これは受け売りなんですが、
普通の人は包丁を使って料理をしますが、
たまに包丁を使って人を傷付ける・・・悪くすれば殺してしまう
人だっていますよね?
だけど、だからって、包丁が悪い!包丁を無くしてしまえ!
って言う人は、いません。
それと同じことです。
「漫画」なら漫画を、単なるエンターテインメントとして
楽しむ人がほとんどです。
だけど、ごくたまに、それが心の悪い部分に作用してしまう
(すみません、うまく説明できない) 人がいます。
じゃあ、その人が、その影響を受けた「漫画」に
出会わなければ、心に歪みは生じなかったのでしょうか?
ちがいますよね?
問題はもっと根本的な部分にあるのですから、
ごく表面にみえた「問題らしきもの」を排除したとしても、
次に同じような事件が起こる事を防ぐ事はできないでしょう。

今回の事件の少年にしても、根本的な部分に、
きっとなにか問題を抱えていたはずです。
「普通の少年だった」なんて、周りの証言は、まったくあてに
ならないといっても言い過ぎではないでしょう。
心の奥底に潜んでいる問題に、周りの人間が気づかなくたって、
ぜんぜんおかしくありませんから。