第三幕



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投稿者: ditto @ tpro2.tky.3web.ne.jp on 98/1/04 01:44:38

In Reply to: 第二幕

posted by ditto @ tpro2.tky.3web.ne.jp on 98/1/04 01:43:20

(第三幕)

文「八重!いってえどうした!?」
重「く、黒田屋の奴に..でも幸い通りがかったこの人に助けられたの。」
弥「危ねえところでやした。」
文「それはそれは、ありがとうございます。」
黄「おお、弥七か!」
弥「ご隠居!こんなところに泊まってたんですかい。」
文「なんとお連れさんで!重ね重ねありがとうございます。」
黄「弥七。儂は文太さんと話があります。奥へ行ってなさい。」
弥「へい!」

黄「文太さん。どうやらあなたは黒田屋の秘密を知っているようですね。それでこう次々と目の敵にして狙われる。」
文「...」
黄「話してもらえませんでしょうかな?」
文「...こんなこと他人に話せるようなことじゃあねえんですが...。」

黄「...なるほど...違法複製ソフトの密輸入を奴らはやっているのですな。」
文「はい。」
黄「しかしただの複製ソフトならば、プロテクトで動かぬ筈..。」
文「そ、それは...」
黄「言いにくいようでございますかな?」
文「いえ、もう包み隠さずお話しします。実は...。」
黄「そうですか。プロテクト外しに...。」
文「はい。でも最初は何のことかわからず、ただハードのプログラムを解析してくれと黒田屋に頼まれてやりました。それがプロテクト外しに使われるとは!」
黄「で、どうするおつもりですかな?」
文「もう悠長なことは言ってられません。奉行所に訴え出ます。黒田屋は既にあらゆるプロテクトを外すことのできるCHIPを量産しはじめておりやす。それが出回れば、違法複製ソフトがどんどん密輸され、我等ソフトハウスの生き残る術はもうありません。」
黄「お気持ちはわかりますが、密輸が出来ると言うことは長崎奉行も一枚咬んでいるはず。」
文「そ..そんな!では一体どうすれば?」
黄「まあ私に任せて下さい。」
文「はあ..。でも一体ご隠居様は、どういう素性のお方で?」




小「やい!手駆野屋出て来やがれ!」
黄「何事です!?」
小「やっぱりいやがったな爺!先生こいつらでやす。」
萩「ちょこざいな。拙者が相手だ!」
黄「お銀!お銀!」
銀「何でしょう?」
黄「おまえさん相手をしてあげて下さい。その間に儂らはちと風呂に入ってますから。行きましょうか助さんに格さん。」
格・助「は、はあ」
銀「...そ、それはいいですけど(^_^; あたし一人にやらせるつもりですか?」
黄「物足らないのですかな?(^^)」
銀「いやいいですもう...。」
萩「何をごちゃごちゃ言っておるか!」
銀「はいはい。じゃあ遊びましょうか...」
萩「ふざけやがって!」
バシッ!



黄「ああ、良い風呂でしたね。おお!すっかり片づいているではありませんか。では、そろそろ参りましょうか?」
文「参るってどこへですか?」
黄「もちろん長崎奉行の屋敷です。」
文「え!?」
銀「ご隠居様。今日の展開ちょっとせわしくない?ハチさんは最初しか出てないし、お新さんも天井裏ばかり...」
黄「仕方がありませんな。まだ慣れてないものですから...。」
銀「って誰が!?」
委員会「私が(^^)」