みんな”物語”が好きなんスかねぇ?



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投稿者: CAM @ proxy5.dti.ne.jp on 97/12/14 17:40:00

いや、いまフジテレビの”今年の重大事件”みたいなのを観ていたんですけどね。
故ダイアナ元妃の事故の部分で、「悲劇の王妃」(皇太子妃?)っていう感じの
言い方をするんだよなあ、と思って。

まあ、ご当地の人はともかく、彼の地からはるか離れたこの国の人が、彼女の
生き様に共感したり死に悲しんだりするのって、いまいちピンと来ないなあ。
これが俳優とかミュージシャンだったら「作品に感銘を受けて」ってのも判る
けど、別にアーティストとかじゃないし。貴族とか労働者とかの階級社会の国の、
しかも王室の人だった訳だし。
未だにどんな人なんだか、パーソナリティが見えてないのって僕だけですか?

なのに年末のこの手のテレビ番組じゃ欠かせない話題(みたい)だし、一時期は
雑誌やら週刊誌がこれ一色だったと思うし。

結局の所、「王室という社会システムに翻弄され、真実の愛を求め続けた一人
の女性の悲劇的な末路」(<書いてて恥ずかしい(苦笑))という”物語”を
消費するのが気持ち良いだけ、って気がするんですよね。
「ああ、そうだよねえ、ダイアナさん可哀想だったよ」みたいな感じで。

良く知らない人の人生に判りやすいストーリーを付けて感情移入するのって、
ホントは失礼なことだと思うんですよ。”物語”を消費しているだけだしね。

まあ、何だかんだ言って気になる僕もまるっきり同類なんでしょうけど(爆)。
これって構造としては「知ってるつもり?」とかもそうだし、前からちょっと
違和感があったんで。では。