> いや、いまフジテレビの”今年の重大事件”みたいなのを観ていたんですけどね。
> 故ダイアナ元妃の事故の部分で、「悲劇の王妃」（皇太子妃？）っていう感じの
> 言い方をするんだよなあ、と思って。
>
> まあ、ご当地の人はともかく、彼の地からはるか離れたこの国の人が、彼女の
> 生き様に共感したり死に悲しんだりするのって、いまいちピンと来ないなあ。
> これが俳優とかミュージシャンだったら「作品に感銘を受けて」ってのも判る
> けど、別にアーティストとかじゃないし。貴族とか労働者とかの階級社会の国の、
> しかも王室の人だった訳だし。
> 未だにどんな人なんだか、パーソナリティが見えてないのって僕だけですか> ね？

残したモノが形として残るモノじゃないですからね。
確かにオレもピンとこないです。

生前、ボランティアや慈善活動に尽力してたということは
没後の一連の報道で知りました。が、それまでの彼女について
の情報っていうと、「スキャンダルのタネ」としてしか伝わって
こなかったです。このへんのギャップが大きくて、いまいち彼女
の功績も（日本のマスコミが）取ってつけたみたいな印象です。

> なのに年末のこの手のテレビ番組じゃ欠かせない話題（みたい）だし、一時期は
> 雑誌やら週刊誌がこれ一色だったと思うし。

関連書籍や関連ＣＤもかなりの売れ行きのようです。
それらを手にした人に、彼女の慈善家としての志が
届いてるかどうかは甚だ疑問。

> 結局の所、「王室という社会システムに翻弄され、真実の愛を求め続けた一人
> の女性の悲劇的な末路」（＜書いてて恥ずかしい（苦笑））という”物語”を
> 消費するのが気持ち良いだけ、って気がするんですよね。
> 「ああ、そうだよねえ、ダイアナさん可哀想だったよ」みたいな感じで。
>
> 良く知らない人の人生に判りやすいストーリーを付けて感情移入するのって、
> ホントは失礼なことだと思うんですよ。”物語”を消費しているだけだしね。

与えてもらえないと判断できない人たちが多いんじゃない
でしょーか。（それを判断と言うかどうか）
そこで「美談」にしておかないと、「スキャンダルの妃」
という認識だけしか残らなかったでしょーしね。

> まあ、何だかんだ言って気になる僕もまるっきり同類なんでしょうけど（爆）。
> これって構造としては「知ってるつもり？」とかもそうだし、前からちょっと
> 違和感があったんで。では。

関係ないけど、「知ってるつもり？」のジャニス＝ジョプリンの
回の時は素直に感激しちゃいました。美談どころかどん底でしたけど。