第四幕



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投稿者: 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:11:53

In Reply to: 第三幕

posted by 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:09:27

(第四幕)

「サターン町奉行・遠山左右衛門之丞様、ご出座!」
サターン町奉行・遠山金三郎(以下)「さてこれより、会費横領の一件につき吟味をいたす。皆の者、面を上げい!」
一同「ははっ!」
「日本橋両替商・鷺池溜五郎!当奉行所の調べによれば、その方、会員から集めた講習会費を、ねずみ小僧に盗まれたと偽って自分の懐に入れていたとあるが、これに相違ないか?」
「御奉行様!おおそれながら全くの事実無根、冤罪でございましでしよ。」
「旦那様の言う通りでございます。何故手前共がこのような場所に引き出されねばならないのかわかりません。」
「証人をここへ!」
平次が連れてこられる。
「目明かし平次!その方、この者たちがねずみ小僧に入られたという狂言をしておるというが、真か?」
「(へっ金の野郎偉そうに...)へい、間違いありやせん。この耳で聞きやした。」
「御奉行様!この男は信じちゃいけねえですよ。こいつは、ねずみ小僧とグルでごぜえます。それが証拠に、あの乱闘の日に、ねずみ小僧を見つけておきながら捕まえようともしねえんでやし。」
「そうでございます。岡っ引きのくせにふてえ野郎でございます。」
「その上、ゲーマーの金治とかいうならず者とも知り合いのようでございまし。」
「ゲーマーの金治とな!?」
「あの日の乱闘を起こした張本人でございましよ。あの者が一番の悪人でごぜえます。そいつを捕まえて打ち首にでもする方が先ではございませんか?」
「鷺池溜五郎。その方、金治と言う者の特徴を覚えているか?」
「ええっと、でございまし...そうそう、これが一番の特徴でやし、背中に土星の入れ墨のあるヤクザ者でございました。」
金「ほう。その入れ墨、このようなモノではなかったかな?(といって背中の入れ墨を見せる)」
「ああ、そうそうそれと同じもんでございまし...って、え!?」
うぉぉぉ!どっしぇい!
「(着直しながら)鷺池溜五郎!、それと番頭の又蔵!裁きを申し渡す!獄門島へ終生遠島、鷺池屋の身代は没収といたす。!引ったてぃ!」
一同「はっ!」
かくして、ねずみ小僧が義賊だという名誉は守られたのであった。
「今回の一件、命名いたそう。ねずみ小僧の語りであるがゆえに、この事件を
ねずみ講僧事件
与力・脇坂(以下)「御奉行!もしや!」
「なんじゃ脇坂!」
「その一言が言いたいがために、今回の長編仕組まれたのでは?(ー_ー)」
「あっ、目眩が...」