第三幕



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投稿者: 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:09:27

In Reply to: サターンの金さん 第25回 夜の部

posted by 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:07:40

(第三幕)

−再び鷺池屋にて−
両替商・鷺池溜五郎(以下)「ふふふ、見るがいい又蔵。今度は四千両も集まったぞ。」
番頭・又蔵(以下)「もう旦那様には頭が下がります。金儲けの天才と呼ばしていただきましょう。」
「これこれ又蔵。持ち上げても何も出んぞい。わはははは。」
「しかし、会員制度とはまっことよくできたものでございますな。一人の会員が二人の子会員を連れてくる。さらに子会員がまた二人の孫会員を連れてくる。この繰り返しで、会員は無限級数的に増えていきまする。そして講習会費という名目で集めたこの金は、階層に応じて分配率が違い、上位の階層の者ほど高く、最下層の会員に至っては無し。」
「そうじゃ、じゃからしてみんな自分より下層の会員をつくりたがる。それが会員を増やす原動力となるのじゃ。」
「そして集めた金を分配せず、ねずみ小僧にとられたことにすれば...、ふふふ丸儲けというやつでございますな。」
「所詮は、欲に目がくらんだ豚ども金じゃ、良心も痛まぬて。」
「ほう、お前にも良心とやらがあったとは驚きだな。」
「ややっ、何奴じゃあ!」
「ゲーマーの金治っていうケチな遊び人よ。お前らの悪事のからくり全て聞かせてもらったぜ。確かに欲に目がくらんだ奴らも悪いが、その上前をはねるお前らは聞きしにまさる悪党よ。」
「どうやら知りすぎてしまったようじゃな。どこの馬の骨だか知らんがここからは生かして返すわけにはいかんな。」
「先生方!曲者でございましよ。お頼み申します。」

なにやら悪人面した浪人者(以下悪)が多数出てくる。

悪「曲者はこ奴か。大人しゅうしておれば、命を落とすこともなかったのにのう。自業自得よ!」
「俺を斬ろうってのかい?おもしれぇ、だがなこの背中の土星、斬れるもんなら斬ってみやがれってんだい!(と言って背中の入れ墨を見せる)」
「このヤクザもんが。皆の者ひるむな、斬り捨てい!」
悪「おう、まかせておけい!」

(作者注:ここでいつものチャンバラシーンになるんだけど、いつも書き方に悩むの。今日はちょっと試験的にやってみますので、見たくない人は飛ばしても構わないですよ。)

         悪人
    ( `_)乂(_' )  
エイヤ   ×   ナンノ     
ドシタイ  ×   ウリャウリャ
(^o^)v勝利     (☆_★)負け

「なんて頼りない先生方だ。こうなりゃこの儂がこの鉄砲で仕留めてやるわい。」
(-_-メ)v-−oO○★バシッ!(+_+)アウー~~~~ρ
「おい金治!今日ばかりはおめえだけに良い格好はさせねえぜ!」
「親分!年なんだからあんまり無理しないほうがいいぜ!」
「てやんでい!四つしか ちがわねえじゃねえかってんだい。さあこの悪党共!この平次様の見事なCD-ROM投げに十手裁き、ほれぼれするやつを見せてやるぜ。さあ、どっからでもかかって来な!」
悪「ええい、このこわっぱめが。調子にのりおって!」
「加勢が来やがったのか。おい又蔵。この隙に金を持ってずらかるぞ。」
「旦那様、承知いたしやした。」
...
「ヨイショと...さすがに重いな。」
「庭先は奴らが暴れてやす。どこから抜け出しましょう。」
「案ずるな。こんなこともあろうかと、秘密の抜け道を造っておいた。」
「さすがは旦那様。用意周到でございますな。」
「さ、急ぐぞ。ググ、ひー重いな。」
重たそうね手伝ってあげましょうか?
「おお、そうかこれは助かる、...? って今のは誰だ又蔵!」
「あっしじゃありませんよ。」
「??ってことは」
「だだだだ旦那様、あ、あれ!」
「ん? ぐへ! ね、ね、ね、ね、ねずみだ。本物のねずみだあ!」
(-_-)/~~~~~~~~★バシッ!(+_+)アウー
ねずみ小僧(以下)「失礼な奴ね。本物のねずみじゃないわよ。まあ\(^^\) (/^^)/、今日のあたしはね、今までと違って怒りモードに突入してんだから、覚悟しなさい!」
「ヒ、ヒェェェェェーーー。」
(~_~メ)/~~~~~★★★★★(x_x)、(@_@)
男のくせにだらしないわよ! もう勘弁して下さい!

「し、しまった溜五郎の姿が見えねえ。逃げられちまったか?」
「大丈夫よ、こいつらはあたしが捕まえておいたわ!さあ、グスグスしてんじゃないよ。」
「も、もう全て吐きます。早く助けて下さい。」
「お、おり...っととと、お前どこへいってたんだよ!」
「まあいろいろとあってね。」
「平次の親分がいやがんだよ。見つかんねえうちに消えなよ。」
「お!ね、ねずみだ。本物のねずみだあ(^o^)」
「(グッ、全く親分まで、本物のねずみじゃないの、ねずみ小僧だっての(-_-)メ)」
「今日ばかりは見逃してやらあ。思う存分暴れな。」
「おい!岡っ引きがそんなこと言っていいのか!?」
「べらぼうめ!奉行がこんなところで棒切れ振り回してていいのかよ!」
「ええい!今日はとことんやるか?」
「よしきた!」
てなわけで大乱闘!

PPPPP〜〜〜
同心・橋本(以下)「静まれ静まれぃ!サターン町奉行所の者だ!皆の者、神妙にいたせ!」
「おっと、そろそろずらかるか、あとは頼んだぜ親分。」
「任しときなって。」
「さて、あたしもそろそろ消えるとするか。」
「ン?今ねずみがいたような気がしたが。」
「ととと、やっぱりあっしの組み合わせは、橋本の旦那でないと格好つきやせんぜ。」
「何を気色の悪い...。」
「でへへ(早く逃げなよ、ねずみ小僧)」