第五幕



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投稿者: 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:14:29

In Reply to: 第四幕

posted by 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 23:11:53

(第五幕)

−再び霊峰大山、薬師堂地下−
山伏らしき男(以下伏)「ああ、わかった。問題は無かろう。既に鷺池屋に利用価値は無かった。そろそろ潮時、始末する手間が省けたというものだ。」
武士らしき男(以下武)「しかし、遠山という男は、そろそろ何か手を打っておいた方がよろしいかと。」
伏「確かに。とるに足らぬ奴かと思っておったが、なかなかどうしてやりおる。危険な芽は早く摘むに限るな。」
武「では、あの素浪人を。」
伏「まかせる。吉報待っておるぞ。」
武「承知致した。」
伏「ところで、ギヤマンの鐘はどうした?」
武「申し訳ございません。こちらも思わぬ邪魔者が入りまして。」
伏「邪魔者?」
武「快傑パープルムーンとかいう輩でございます。女子でございますが、めっぽう腕の方が立つようで、既に大豪寺がやられております。」
伏「大豪寺がやられたと!?大豪寺は、頭の方はちと弱いが、腕は確かだ。その大豪寺がやられたのか!」
武「左様でございます。」
伏「そうか、こちらの方も何らかの手をうたねばならんな。...ヨシ!白山豊作と風祭満を向かわせろ。」
武「白山と風祭でございますか?ちと大袈裟では?」
伏「念には念をだ!」
武「合点承知!」



−ところ変わってお律の店−
ソフト屋の女将・お律(以下)「へえ、そんなことがあったの?」
「その間、お前何処へ行ってたんだよ。」
「ちょっとセミナーへね。」
「セミナーだぁ?なんかよくわかんねえぞ。」
「自分を見つめ直すってのかねえ、自己啓発のセミナーなんだよ。」
「ふーむ、まあよくわかんないけど、のめり込むのはやめなよ。」
「金さんも一度言ってみたらどう。ヤクザな人生に終止符が打てるかもよ。」
「へんだ、大きなお世話ってもんだい。」
「頑固だねえ、相変わらず。」
「でも今回の件、平次親分を見直しなよ。最初からこれは、ねずみの仕業じゃねえって言い張ってたんだからさあ。」
「あいよ。確かにやるときはやるもんだねえ。」
「で、話は変わるけど最近お薦めのゲームはどれだい。」
「何言ってんのよ、今はもうゼルドナ一色よ(そう?)」
「そうかい、じゃそのゼルドナってのを一枚貰おうか。」
「残念でした!売り切れよ(^^。」
「<゜_゜;>ゲゲゲのゲ!だったら最初から言うない。」
「へへ、ちょっと意地悪。」
「全く。じゃ、そろそろお暇するぜ。」
「あいよ。お休み。」


−お律の店からの帰り道−
「こそこそ人の後をつけてねえで、出てきたらどうだい?」
素浪人・車一徹(以下)「儂がつけていることが判ったとは、なかなか出来る奴。」
「この俺が誰だか知ってのことか?」
「左様。あんさんに恨みつらみはござらぬ。しかし、義理は果たさねばならぬ。覚悟して貰おう。いやあ!これが儂の必殺、地獄車じゃ!」
「ゴロゴロゴロ (゜ム゜) (^: (。フ。) :v) (゜ム゜)、あ痛い痛い痛い痛い!」
「そりゃそりゃそりゃそりゃ!」
「いたたたたたぁ....バタンQ。」
「ふっ、悪いことをしたな。」
「うーーーん(ぐったり)。」

「おーい!なんだあ喧嘩か!?大人しくしろってんだい。...お!?金治じゃねえか。」
「ちっ!邪魔が入ったか。まよかろう、あのケガならば当分は動けまい。」
「おい、待ちやがれ!..畜生逃げ足の早い奴だ。」
ハチ「金さん、金さん、しっかりしなよ。」
「(ぐったり)」
「こいつはいけねえ!早く医者んところへ!」
ハチ「しかし、小早川先生は長崎から戻ってねえです。」
「ウー、仕方がねえ。他にろくな医者がいねえからな。金治の家まで運ぶぞ、手伝え!」
ハチ「まかしておくんなせい。ところで金さんの家ってどこでやすか?」
「何処って、そんなことくれえ...!!!!!うおおおお、これはいかん。おいハチ、ひとっ走り行って橋本の旦那を読んできてくれ。」
ハチ
「いや、行くのは構わねえですが、町人一人のケガで、橋本の旦那が動くともおもえねえんですが、。それに夜ももう遅いし。」

「つべこべぬかしてねえで、早く報せてこい!」

ハチ
「わかりやしたっすよ。」

「金治ぃ死ぬんじゃねえぞ。頑張れよぉ!」


偽ねずみの一件は片づいたものの、思わぬ金治の重傷。
敵の正体、いまだ見えぬ上、数々の陰謀が蠢いている。
窮地に立たされたサターン町の、明日はどっちだ!?


to be continued

(注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。