まだ調子今イチだね。第二幕



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投稿者: 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/21 00:17:19

In Reply to: ようやく繋がったよ。第一幕

posted by 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/21 00:14:08

(第二幕)

サターン町奉行所にて、
サターン町奉行・遠山金三郎(以下)「昨今、当奉行所の評判が民衆の間で落ちてるようだが。」
同心・伊東(以下)「これというのもどこかの誰かさんが、かつての罪人を登用しようとしたからではないのか?」
同心・橋本(以下)「言いたいことがあるなら、はっきりと申せ!つまりこの俺が砂東を登用しようとしたからだと言いたいのだな。」
「これは説明の手間が省けたようじゃ。まあ未然に防げてよかったよかった。取り返しのつかないことになるところじゃったわ。」
「なんと無礼な。かつては罪を犯したことがあるとは言え、今は心入れ替えておれば、何も咎められることはないでないか。」
「ほう。ホントに心入れ替えておるのかのう。お白洲ではシラをきり、島流しになるも恩赦でたまたま帰参が認められただけの男、改心しているとは言い難いがな。」
「砂東は、御公儀が進めているゲー革(ゲーム改革の略)には必要な人物。その実力の程は御公儀も認めておるのだぞ!」
与力・脇坂(以下)「これよさぬか二人とも。御奉行の御前であるぞ!」
「はっ!」
「橋本、それに伊東!今回の件、お主達には失望した。」
「御奉行!それはあまりのお言葉。」
「儂が怒っておるのはな、砂東と言う者の処遇の件ではない。」
「そ、それでは?」
「お主等の協調性の無さよ!何故お主等は同じ連立政権もとい同じ奉行所の同心であるのに、助け合おうとはせず揚げ足取りな行動ばかりするのじゃ!」
「...」
「お主等のいがみ合い、せめぎ合い、潰し合いに民衆は愛想を尽かしておるのじゃ!」
「...も、申し訳ございません。」
「まあよかろう。今回の件は不問とする。ただし、今後も行動を改めねば容赦はせぬぞ!」
「わかりましてござる。」

「さて火急の問題は、ねずみ小僧の件でございますな。」
「(ギクウ!)」
「その件、この脇坂より報告させていただきます。通称自称・ねずみ小僧と名乗る者の被害にあったもの既に数万人に及んでおりまする。一刻も早くこれを捕らえねば、奉行所の評判は落ちる一方、御老中よりも厳しいお達しが届いておりまする。」
「し、しかし数万人というのは大袈裟ではないのか?」
「盗まれた金は、全国から寄付された善意の金ばかり。寄付をした人間は数万人はおりまする。」
「ねずみ小僧と言えば義賊であったはずでは?」
「所詮は盗人のやることじゃ。悪人を信用する方が愚かと思うがな。」
「なんだと!また先程の一件蒸し返すつもりか!?」
「よさぬか!二人とも今しがた諫められたところであろう。」
「は!失礼いたしました。」
「御奉行、これより当奉行所は、ねずみ退治に全力を挙げねばなりますまい。是非ともご指揮の程を!..?、御奉行!如何なされた!?」
「(うぐ...)お、お、そうであるな。よ、よし、これより特別ねずみ対策隊を設ける。隊長は...そうだな伊東おまえがやれ。名誉挽回の機会を与えようぞ。」
「ははっ!ありがたき幸せにございます。必ずやねずみを引っ捕らえてみせまする。」
「御奉行!その役目、是非ともこの私目に仰せつけ下さいませ!」
「もう決めた事じゃ。お前には別の任務を与えるので心配するでない。」
「橋本は指をくわえて見ておればよいのじゃ。」
「(ぐっ....)」