第二、三幕



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/23 23:27:22

In Reply to: 第一幕

posted by 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/23 23:24:14


作者注:第二幕は検閲により削除

(第三幕)

「実に不毛な会話であったな、第二幕は。」
「私は悪くありませぬ。事実を申したまで。」
「事実とて時には人を傷つける。注意せよ。」
「...そういうものでございますか。」
「それはそうと脇坂は何処へ行った。」
「接客中でございます。プレステ町奉行所の与力で矢津殿がお越しになっておられますので。」
「矢津?うーむ会ったことがないな。一つ挨拶して参ろう。」
―――――――――――――――――――――――――――――
与力・脇坂(以下)「矢津殿、はっきり申されよ。つまり、サターン町人の仕業であると、言いたいのであるか!」
プレステ町奉行所与力・矢津(以下・)「なにもそう決めつけてはおらぬ。ただ昨今の襲撃事件をよく考えて見なされ。襲われたのは、花婿屋、大波小波屋、酢喰屋...これらに共通するものといえば、みなサターンには力を入れていない所だ。」
「なに!では、それを恨んでサターン町人がやったと言いたいのであるな!」
「落ち着かれよ。可能性があると言っておるだけじゃ。なにせ充分に動機があるのでな。」
「同じ事ではないか!」
「これ、脇坂!客人に対して無礼であろう。」
「こ、これは御奉行、し、しかし。」
「控えい!」
「はは!」
「矢津殿、御無礼をいたした。しかし、町人を愛するが故の叱咤でござる。ご理解願いたい。」
「さすがに噂に聞こえた名奉行、感服いたしたでござる。それより、挨拶が遅れましたな、儂はプレステ町奉行所の矢津と申します。お会いできて恐悦至極にございます。」
「奉行の遠山である。先ほどの件であるが、疑わしきところあれば調べ、しかるべき処置をとる。これでよいか?」
「結構にてござる。では、夜分邪魔いたした。これにて失礼仕る。」
「そう急がなくても良いではないか。そうじゃ徳那珂殿は、ご健勝でござるか?」
「繁盛のしすぎで、笑いが止まらぬようでござるぞ。ははは。」
「...。」
―――――――――――――――――――――――――――――
「御奉行!納得がいきませぬ。」
「脇坂、町人に愛着があるのはわかる。儂とてお主以上に愛着があるぞよ。しかし、儂らは奉行所の人間じゃ。怪しいところがあれば調べるのが務め。盲目的な過信は禁物じゃ。」
「軽薄でございました。以後気を付けまする。」
「解ればよい。さてと、橋本はおるか!」
「はっ、ここに。」
「早速行動開始じゃ!」