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投稿者:
年貢 @ pppb853.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/7/16 08:01:34
面白かった、と言えばそれまでなんだけどそれじゃあんまりなので、
小学生の気分に戻って感想文を書いてみます。
見終わってまず、「うーむ・・・」とうなりました。同時に少し疲れました。
なぜなら、今までの宮崎駿監督作品とは違う印象を受けたからです。
今までは「あー面白かったぁ!」なんですが、今回は「うーむ・・・」なのです。
いや勿論すげー面白かったのは言うまでもないですが。
もののけ姫のコピーである「生きろ。」は、この映画のテーマそのものです。
劇中アシタカが「共存の道はないのか・・・!?」と言っていましたが、
自然と人間の共存は、どうしようもないほど難しいと思います。
人口が少ないうちはなんとかなりますが人間は増え続けるのが本質なので、いつか破綻がやって来ます(自滅もあるし・・・)。
既に、そういう時代が来ていると思います。
しかしそれでも、「生きろ。」なんだろうなーと思いました。
これはただ単に「あきらめるな」「死ぬな」とかそういう事を言っているのではなく・・・うまくいう事はできませんが、生きてるんだから生きろみたいな・・・うーんワケわからんけどそーいう風に感じました。
ラストが意味する事が何なのかは分かりませんが、
あれも「生きろ。」という事なのだと思います。呪いが解けたのと同じように。
僕は最近、自分がいつか死ぬ事を思い出して怖がる持病が再発してます。いつか必ず死ぬのに何で自分は生きてるのかなーと思いつつ、自分が死ぬ瞬間を想像してガタガタ震えてます。
アシタカが「生きろ。」と言った時、
「いつか死ぬけど生きろ」と言われた気がしました。それでふと思ったんですが、
「生きろ。」とは「共存の道を・・・」という事なのでしょうか。
勿論、仮になんとか自然と共存できたとしても全てが解決する訳ではありません。
核兵器・自然災害・経済危機・テロ・食料危機・国家の暴走・・・以下略。
危険な社会問題は山積みです。
いや、世界中は社会問題だらけです。昔から全然なくなりません。
それどころか、増え続けています。これからも。
全人類一人一人の文化レベルが上がる事はありえないし、またそれを待つ時間もありません。
果たして、いずれ来る悲惨な時代に、その時僕は生きられるのか。
僕はどうでもいいけど、無力なおんなのこは可哀相かな。
で、生きるのには理由がいります。理由がいると思っていました。
しかし、もののけ姫は僕のそんな腑抜けた考えに喝をいれてくれた気がします。
「生きろ。」に「なぜ」と聞きたくなってしまう自分は、まだまだ悟りの足りぬ勘違い野郎ですね。
とにかく「もののけ姫」は今までと一味違います。いい意味で。
決してハッピーエンドじゃありませんが・・・。でもあれは正しい。
かなしみといかりにひそむまことのこころ・・・うおーっ、知りたい・・・!超気になります。僕はもののけじゃないからダメなのだろーか?
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