反論、同感、感想など(負けずに長文)



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投稿者: 泰雪 @ ntk21ds40.tk2.mesh.ad.jp on 98/1/21 17:07:08

In Reply to: グランディアと私 最終回

posted by 年貢 @ pppb7e0.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/1/21 13:05:33


今、日本で一般的に考えられているRPGとは
(ウルティマ+ウィザードリー)/2であるドラクエに
ストーリー重視の味付けをしたものだろうと思います。
恐らく年貢さんもそう考えていると思うので
それを前提にして話を進めていきます。

> 僕の考えるRPGとは、「物語」である。

つまり、RPGで一番重要なのは「物語」である、ということですね。
確かに、「物語(話のスジ)」とそれに伴う「世界観」は
RPGにとって重要な基本要素だと思います。

> そして忘れてはならないのが「主題」である。
> 女の子がおつかいに行く話を選んだからには、その話でしか訴える事のできない
> 作者の切実な気持ちがある筈だ。それが伝わってこないような物語は、嘘だ。

「その話でしか」というのは疑問です。
目的(ここでは「主題」を表現すること)を達成するための
手段(ここでは「物語」)は、普通幾通りもあるのではないでしょうか。
どの手段を選ぶか、ということはその人のセンス(または能力)だと思いますが。

> グランディアは、言うまでもなく「アニメ」+「RPG」である。
> とちらもれっきとした、純然たるメディアである。
> しかし、それらを融合してしまうのは間違いではないだろうか?
> しゃべったりしゃべらなかったりするのは、やはりどう考えても変なのだ。
> ムービー挿入や音楽の止まるタイミング一つだって、バカにできない大事な事なのだ。
> しかしそれでも、アニメとRPGは合わない、と言いたい。
> 僕は、お寿司が大好きだ。ラーメンも大好きだ。ヨーグルトも大好きだ。
> しかし、それらを同時に食べようとは思わない。まずくなる。

自分は、トンカツが好きです。カレーも好きです。
そして、その2つの融合体であるカツカレーはもっと好きです。

つまり、アニメ+RPGも表現の可能性としてのひとつであり、
まだ、試行錯誤の段階だと思います。

> あかほりさとるに始まった(かどうかは知らないが)あのネアカで軽薄なノリを
> ゲームに持ち込んでゲンナリというのがサクラ大戦の印象だった。楽しかったけど。

別にゲームだからといって、暗くて重厚なノリである必要はないです。
これも可能性のひとつです。

> 「多様化しすぎて閉塞したRPGの世界には、今こそ純粋な冒険が必要なのです」
> きっと企画書には、こんな事が書かれているのかも知れない。
> 冒険とは、言わば非日常である。しかし全ての人間は日常からは逃れられない。

逆に、その日常から逃げ出すための手段としての
空想世界の存在というのもあります。

> 日常に対する非日常、そして好奇心とは何かを深く掘り下げる、それを
> グランディアのテーマとして欲しかったのだが...せめて、ジャスティンが
> 「光翼人の力を使わずにガイアを倒す道を見つけてみせる、自分は冒険者だから」
> くらいの事を言っておけばまだ格好がついたろうが・・・。

「冒険者であること」と「光翼人の力を使わないこと」は
直接結びつかないと思うのですが。

> だが、あの今世紀最後の名作ラピュタと一緒にしてしまうのはどうか。
> いくらなんでも「そりゃあんまりだ」である。あまりに違うものを一緒にしては
> まだどちらかを体験していない人々が混乱すると思う。いや何より、
> 「圧倒的な違い」を気付かない(ふり?)人々はあまりにクールすぎると思う。

「圧倒的な違い」を気づいたフリをする人々はあまりにホットすぎると思う。
基本的にアニメとRPG(それがアニメの影響を受けていたとしても)という
違う表現手段を用いたものを単純に比較することはできません。

> だが昔、非常に考えさせる書き込みを見た事がある。たしか、
> 「RPGにストーリーは必要ない。自分の通った道がストーリーとして残ればいい」
> ...というような内容だった。深い。深すぎる。それに、それこそがゲームだろう。
> 残念ながら、誰の書き込みか忘れてしまったが、忘れられない言葉です。

現在の、ドラクエの亜流としてのRPGの目的は
製作者がつくった物語を、まるで自分が通ってできたストーリーだと
思い込ませることにあると思います。

製作者がつくった物語をそのまま見せるのがADVの目的であり、
自分が物語をつくるのは例えばUltima Onlineなどの目的でしょう。

> 果たして、RPGに内容は必要なのか・・・?
> 少なくとも「中途半端な内容は必要ない」というのが今の自分の意見であります。

「内容」が何を指しているのかが、若干不明瞭です。
ストーリーを除いた、システム一般ということでしょうか。

> しかし最近思うのです。全ての人々がRPGを作る必要はあるのだろうか?...と。

私は、全ての人が楽しめるRPGを目指す必要があるのだろうか?
と、最近考えています。RPGに限りませんが。


「RPGなりの「見せ方」」、「グランディアの「表現手段の欠陥」」
等に、具体的な例が無いので、好き嫌い論に終始してる感じを受けました。

しゃべること自体が悪なのか、
それとも、しゃべり続けないことが悪なのか、
そもそも、年貢さんの理想のRPGとはどのようなものなのか。
気になります。

グランディアが中途半端な出来だということに関しては、同感です。
システム、表現方法ともにもっと良くなる可能性があったと思います。
ムービーにもほとんど必要性が感じられませんでした。

これは次回作に期待しましょう。
中途半端だったルナから、ルナ2が生まれたように・・・


年貢さんのRPGに対する熱い想いが伝わってきて、
おもわず熱くなってしまった、泰雪でした。


原文を勝手に省略し、省略個所を明記しなかったことはご容赦ください。