結局、サブカルチャーの本質論みたいなものになるんでしょうか、こういう話題は。

「大人が大手を振ってゲームが好きと言える世の中」は来るでしょうが、その世の中で
最大のシェアを持つゲーム機は、恐らく既存の「ゲーム機」という概念には当てはまら
ないもの（恐らく携帯情報端末のようなもの）と思います。また、その世の中でも、大人
が大手を振ってエロゲーが好きとは言えないだろうと思います。

「趣味は映画鑑賞」「趣味はゲーム」
前者と異なり、後者は現代の社会では通用しません。理由の一つは、映画は現在の
社会を支えている世代が子供の頃からありましたが、ゲームはごく最近登場したから
です。もう一つの理由は、家庭用ゲーム機の本格的な歴史がファミコンから始まった
ためです。すなわち、「おもちゃ」という印象が強烈なためです。
このため、ゲームは一部の人には全く受け入れられないものになっています。

＞ みんなのサターンさん 「胡散臭いイメージを真っ向から打破してほしい」
無理です。ゲームと言うだけで完全に拒絶ですから、作品の質以前の問題です。

＞ 匿名の匿名さん 「PSは胡散臭いイメージが少ない」
SONYブランドと、広告戦略、ラインナップの勝利ですね。これはたぶんセガには真似
できないと思います。しかし、セガがこういう路線に変更するとセガの良さがなくなって
しまうような気がします。そういう意味ではサターンはみんなのものにはなり得ないの
かも知れません。

では、どうすれば大人が大手を振ってゲームが好きと言える世の中になるか。
簡単なことです。皆がゲームをするようになればよいのです。
昔は子供が映画を観るというと大人は怒りました。今は怒れません。大人だって映画
を観たいんですから。ゲームもそれと同じです。

しかし、広く社会に受け入れられるためには、まず時間が必要であることは映画の例
でもわかると思います。その上で作品の質が問われるのですが、ここで万人が安心し
て楽しめることは前提条件です。この点において、エロティシズム（だけではありませ
んが）の描写はある程度控えられるべきです。

＞ みんなのサターンさん 「不特定多数にアピールできない、世間様に顔向けできな
＞ いエロゲーギャルゲーは、「邪魔」です。セガにとっても、ソニーにとっても」
同感です。個人的には好きなんですが。

＞ みんなのサターンさん 「エロゲーメーカーが多数参入してくるのは、もうそうだけど、
＞ おぞましいです。そういうメーカーはコンシューマよりもさらに商売しか考えていない
＞ ヤ系が多いです。」
アイデスみたいに18禁前提のゲームを骨抜き移植するのは確かにヤですね。
エルフもちょっとずるい。エロ抜きのほうが良い作品をあえて18禁で出すんだもん。
需要と供給の関係なんでしょうけどね。
アリスソフトの立場は微妙ですね。「戦巫女」をどう展開するかが見物です。メガCD版
「闘神都市ユプシロン」が流れた経験があるから、SSに参入するかはわかりませんが。

＞ H.Mさん 「ゲーム機も表現手段のひとつである以上、エロティシズムのひとつや
＞ ふたつでちゃんと表現できるものであってほしいです。ひとつのハードでドラクエか
＞ ら、硬派ゲー、エロゲーまですべてプレイすることが出来たら便利でいいです」
現状ではパソコンに任せるしかありません。DOS/V並みにオープンアーキテクチャの
ゲーム機ができれば話は別ですが。

ゲームも表現手段の一つですが、専用のハードウェアが必要である点において他の
表現手段と大きく異なります。そして、そのハードウェアは一企業の商品です。企業が
エロティシズムの表現を規制する以上、サードパーティは従わざるを得ません。これ
は決して企業の横暴ではなく、自社のブランドイメージを守るための当然の処置です。

また、あえてゲーム機で18禁ソフトを作るべき理由はどこにもありません。ユーザー層
を考えても、パソコンのほうが向いています。制作自体パソコンのほうが楽ですし、流
通の問題もあります。

で、結論は、「個人レベルで携帯情報端末が完全に普及したときに、そのハード（恐らく
業界統一規格ができているでしょう）であらゆる種類のゲームを楽しめるようになる」
ということです。だらだらと書いてごめんなさい。

• Re: 全レスに近いもの（レスも結構長文） - 匿名の匿名 97/10/14 01:13:21