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投稿者:
hiv @ apopt10.iis.u-tokyo.ac.jp on 97/7/25 15:54:12
僕は今フィールドに立っている。
昨日の雨が嘘のような青空。
まぶしい。
かざす手にはミサンガが。
ベンチには虹野さんがいる。
今日までやってこれたのも、彼女のおかげだ。
スポーツには自信があったが、サッカーはやったことがなかった。
彼女に声をかけられなかったら、こうしてフィールドに立っているはずもない。
ひょっとすると、あの時から僕は彼女に惹かれていたのかもしれない。
伝説。
この学校にある大きな樹の下で、卒業式の日に女の子から告白して結ばれたカップルは
永遠に幸せになるという伝説。
信じてはいない。
でも、誰かがいつも自分を見つめていてくれる。
その人と永遠に幸せになれる。
そう信じたい。
でも今は、もう「誰か」じゃないんだ。
虹を追いかけて。
これかも、そして、いつまでも。
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