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ブレイズが最高 @ ykh12DU05.kng.mesh.ad.jp on 97/5/01 22:36:26
次世代機疑惑のまとめ(プレリュード)の続き
4.これ以上のSSの普及は危険と判断したのか?
ハードが普及しすぎるとそれは次世代機への切り替えには"足かせ"になる。
セガはジェネシスの件でそれをいやというほど味わった。米国でトップシェアをとったジェネシスをやめるわけには行かないとこだわった結果、96年末に270億円の損失を計上するはめになった。そして切り替えが遅れた結果米国でのSS普及台数は実売100万台程度と言われている。
今のSSの普及台数ならば、次世代機へ切り替えても"足かせ"にはならない。が、これ以上の普及は危険な水準になる。とでも読んだのであれば、SS出荷縮小報道もうなづける。
ところで、今、次世代機に切り替えたとすればセガは国内だけで500万ユーザーを敵に回す、そんなことができるはずはない。と思っている人もいるだろうが、今までセガは100万マスターシステムユーザー、370万メガドラユーザーを切り捨ててきたではないか。コアとなるセガマニア40万以外のユーザーを切り捨てても、もっと多くのユーザーが獲得できればよい。ビジネスライクに徹しれば、このように考えられないこともないだろう。
5.次世代機では必ずソニーに勝てるという目算
いまのうちにSSを捨てて次世代機で勝負をかける。ソニーは今PSをやめるわけにはいかない。結果ソニーは、次世代機への切り替えが遅れて敗者となる。「PSが普及しすぎれば、やがてそれはソニーにとって重荷となる。」と中山社長がいっているのを見かけたのは日経産業新聞だったか。
またエニックスもスクウェアも一つのハードメーカーにこだわりがないのは、もう証明されている。次世代機でトップシェアをとれば必ずなびくという目算はあるだろう。
6.コナミの動向
最近何かと叩かれているコナミだが、なぜPSにくらべSSの発売本数が少ないのだろうか?96年度のソフト総販売本数(タイトル数ではなく売上本数)を機種別に見るとPSよりもSSの方が多い。これはセガのソフトが優れていたこともあるが、一般にSSのソフト装着率は高いと言われている。SSはソフト制作が難しいからか?いやコナミ程の会社の技術力ならば、そんなことは関係ないだろう。SSユーザーはクソゲーには厳しいが、しっかり作り込んだソフトならば正当に評価する。きちんとしたソフトならば、それなりの安定した売上が期待でき、しかもユーザーからは讃えられる。ではなぜコナミはこのように魅力のあるSSソフトに注力しないのか?
もしかしてそれはセガがSSを見捨てて次世代機へ切り替えることを睨んでいるからなのか。それならば納得がいく。
7. 1,400億円超の借金をどう返済するのか
セガは転換社債の残高を約1,400億円以上も残している。もちろん転換社債だから株式に転換することはありうる。しかし今の株価では転換価格が高すぎるためそれはほとんど望めない。償還期日には1,400億円の払い込みをしなければならないのだ。そのために次世代機を出して稼ごうというのか。
しかもその償還の期日だが、99年3月に約200億円、99年8月に約300億円、2000年9月に約900億円となっている。99年の分は手持ち資金で乗り越えられるかもしれないが、2000年の分は次世代機の利益で返すより他はないだろう。先ほどハード単体の黒字化は500万台売った頃と書いたが、98年に次世代機を出せば順調にいって2000年頃に黒字化出来るくらいのタイミングだ。逆に98年に次世代機を出さなければセガは路頭に迷うことにもなりかねない。
以上思いつくまま書いてきたが、あくまでこれは私の推論で思い込みであるということを繰り返しておく。
ところで来年次世代機を出すとなればそれはユーザーへの裏切り行為なのか?確かにそう言われても仕方がないだろう。私もそう思う。SSでは満足のいくようなソフトがほとんど出てない。
けれども、私が本当に望んでいることは、セガのゲーム機がいつの日か全世界の標準機種となることなのだ。そのための機種をセガが出すと言うことは、私にとっては望んだ通りの行為であり裏切り行為とはいえない。
もしも自社ソフトを他機種で出すとか、統一規格設計だとかいって他社の軍門に下るようなことがあれば、そのとき私は初めて裏切られたと思うだろう。
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