日記。 % mkdir dir % touch dir/file % chmod 400 dir % ls -l dir としたとき、dir/file を stat(2) する権限がないわけなので、Permission denied となる (Linux・Solaris では実際にそうなる)。 # http://x68000.q-e-d.net/~68user/unix/pickup?chmod ところが FreeBSD では何も表示されず (エラーも出ず)、exit status も 0 で正常終了してしまっている。 これを調べようと、FreeBSD 5.2.1-RELEASE の ls ソースを見てみる。 # http://www.jp.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/src/bin/ls/ ずっと ls ってのは opendir して readdir して stat するものだと信じていたが、 実際には fts(3) -- traverse a file hierarchy http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?query=fts&manpath=FreeBSD+5.3-RELEASE+and+Ports&format=html を使っていて、上記のシステムコールは間接的にしか使用していなかった。 >>3773 68user で買った本を読むと、しっかり書いてあった。 この人の書く文章にはおもしろみのかけらもなく なんて文句言う前に、ちゃんと目を通すべきということか (全然読んでなかった)。 fts(3) は 4.4BSD から実装され、GNU 方面では glibc2 で採用された。glibc の マニュアルには BSD 4.4. fts ユーティリティは、将来の St -p1003.1-88 リビジョンに 含まれると期待されている。 と威勢のいいことが書いてあるが、少なくとも Solaris9 には実装されていない。 はじめて fts(3) を使ってみる。以下のプログラムで、stat できない場合エラーと 判断できている。FreeBSD の ls にはそれっぽい箇所があるにはあるが、その処理が うまく機能していないのか、あるいは謎の仕様なのか…。 ----- #include <stdio.h> #include <sys/types.h> #include <sys/stat.h> #include <fts.h> main(){ FTS *ftsp; char *path[2]={"dir", NULL}; ftsp = fts_open(path, FTS_PHYSICAL | FTS_NOCHDIR, NULL); if ( ftsp == NULL ){ perror("fts_open"); exit(1); } FTSENT *ftsentp; while (1){ ftsentp = fts_read(ftsp); if ( ftsentp == NULL ){ break; } struct stat *sp = ftsentp->fts_statp; printf("%c", sp->st_mode&S_IRUSR ? 'r' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IWUSR ? 'w' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IXUSR ? 'x' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IRGRP ? 'r' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IWGRP ? 'w' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IXGRP ? 'x' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IROTH ? 'r' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IWOTH ? 'w' : '-'); printf("%c", sp->st_mode&S_IXOTH ? 'x' : '-'); printf(" %d %s\n", sp->st_mode, ftsentp->fts_path); if ( ftsentp->fts_info == FTS_NS ){ perror("stat failed"); exit(1); } } exit(0); } ------ あと、 http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi にて FreeBSD 5.3-RELEASE からは ports マニュアルも検索できるように なっていることに気づいた。これは大変素晴らしい。 |