音楽の陳腐化について

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投稿者:
ヴァーチャルラビット @ 133.78.219.* on 98/6/21 22:53:39
久しぶりに書き込みます。ヴァーチャルラビットです。
先日、敬愛するP−modelのアルバム「舟」を買って聞いていたのですが
(これまで買ってないという辺りが言語道断)、音楽の陳腐化について気になったのです。
というのも、個人的、至極個人的な感想なのですが、
平沢進氏の音楽は10年近く前のものであっても殆ど古びた様子がないのに、
俗にヒットチャートに上るような音楽は、ほんの数年前のものですら聞くに耐えないものがあります。
こういった違いは、一体どこにあるのでしょうか。
僕自身は、それは音楽の様式化にあるのではないかと踏んでいるのですが・・・。
例えば、クラシック音楽を古いと感じるようなことがないのと同様、
完成された様式を持つ音楽(歌謡曲、ロック、ポップス問わずに)は
スタイルが確立されている為に、時を経てもその価値が変動しないからではないか、と思うのです。
例えば、平沢氏の音楽というものは、既に平沢節と言うべきスタイルが確立されているわけですね。
聞く人も、それを求めて聞くわけです。
とすれば、俗に流行歌と呼ばれる曲はそういったスタイルが存在しないがゆえに陳腐化してしまうと思うのです。
一時期猫も杓子もダンス系という状況でしたが、そのときに作られた曲の中でどれだけが残っているでしょうか?
作られるだけ作られてあとは消滅するのみでは、曲の方も浮かばれないとは思うのですが・・・。

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