Re: ちょっと、息抜き?です。



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投稿者: 牛 @ intsv0.ftl.co.jp on 98/4/29 11:15:14

In Reply to: ちょっと、息抜き?です。

posted by きゆき @ tkyo3026.ppp.infoweb.or.jp on 98/4/28 03:13:16


>
> ごめんなさい。
> 今、はっきりいって疲れてちゃってます。
>
> 問い合わせや謎な・・・の対応を先にしています。
> また、Birdieさんのアメリカレポートで靠Aちょっと思うところがありまして、
> 過去のアメリカのトピックを追っていたりします。
> (Birdieさん、どうもありがとうございます)
>
> ま、ときには息抜きということで、きっちり考えたものではありませんが、
> 読んでみて頂ければ幸いです。
>
> 「碇クン」
> 「あ、綾波。な、なんだい」
> 「ディレクターの葛城さんが」
> 「え、ミサトさんが?」
> 「仕様が変わったから、碇クンがつくった曲とそのデータ」
> 「曲とデータが?」
> 「全曲CD−DAから内臓音源に変更して、だって」
> 「ぜ、全曲!?」
> 「そうよ。そういってた」
> 「だって、もう発売日まで3ヶ月切ってるじゃないか」
> 「そうね」
> 「綾波だって、全プログラムやり直しだなんていったらどうするさ?」
> 「命令があれば、そうするわ」
>
> 「碇クン」
> 「あ、綾波。今度はなんだい」
> 「サード・インパクト」
> 「サード・インパクト?」
> 「サード・インパクトって知ってる?」
> 「ああ、ときたまミサトさんとプロデューサーのリツコさんがいってるけど」
> 「知ってる?」
> 「あ、いや、よくは知らないけど、起きると僕たちが路頭に迷うかもしれ
> ないってことだけは」
> 「ふうん、そうなの」
> 「綾波は知ってるの?」
> 「碇社長と冬月専務がいってたわ」
> 「父さんと冬月専務が?」
> 「ええ、我々に与えられた時間は残り少ない、って」
> 「そうなんだ」
> 「碇クン、コレ」
> 「なに?」
> 「サウンド・ドライバの変更リスト。CD−DAから内臓音源に変わった
> から。音色とかの変更、この通りに」
> 「えっ、これ今までのと全然違うじゃないか!こんな修正してる
> 時間なんかないよ!」
> 「お先に」
> 「お、おい!綾波っ!はあ、今日も泊りか・・・」
>
> 「それで、すべてはシナリオ通りに、と?」
> 「そうだ、赤城プロデューサー」
> 「けれど、あの仕様変更は考慮して頂きませんと」
> 「わかっている、予定外の事故だからな」
> 「それでは、制作費の増額と期間の延長を」
> 「それは、できない。次の大作が迫っているからな」
> 「・・・わかりました。最善を尽くします」
>
> 「ぷはぁー、やっぱ人生この時のためにいきてるようなもんよね」
> 「徹夜明けのビール。いいかげんにやめなさい」
> 「しかたないでしょ、この会社シャワールームすらないんだし」
> 「そういえば、サード・インパクトの話、何か聞いた?」
> 「サウンドのシンジクンが昨夜聞きにきたわ」
> 「あなた、いったの?」
> 「いーやぁ、私だってよくわかんないし。じゃ、リツコはわかってるの?」
> 「無制限に増えてしまったソフトが引き起こす、未曾有の大惨事」
> 「で、その影響は私達下っ端で働いている者が被ると?」
> 「外れてはないわね。17本目の大作・・・」
>
> 「ハイ、ハイー。株式会社ネルフ開発部ですぅ」
> 「ミサト?」
> 「あ、加持クン?どうしたの?えっ?」
> 「どうしたのよ。ミサト?」
> 「加持クンがプロジェクト契約してた、内務株式会社ゲーム止めるんだって。それで仕事ないかって」
> 「けど、内務っていったら、あの大作タイトル関わってたわよねえ?」
> 「方針変更なんじゃないの?ところで加持クンに振れる仕事ある?」
> 「そうねえ、ところで、最近アスカ見てないけど靠Aどうなの?」
> 「あっ、やっぱバレてたんだあ、仕様変更でグレちゃって、3日ほど」
> 「じゃ、アスカのフォロー入ってもらいましょう。もともと3Dは荷が
> 重すぎるようだったし、2Dだけなら相当スピードもでるでしょ」
> 「サンキュー。赤城プロデューサー様」
>
> 「バカシンジ!」
> 「あぁ?」
> 「バカシンジ!起きな!!」
> 「ア、アスカ。おはよう。ここ2、3日みなかったようだけど」
> 「あ、そう。よくアンタのボケた頭で憶えてられますこと」
> 「そういえば、ミサトさんはともかくリツコさんが年俸下げるって・・・」
> 「あー、どいつも、こいつも。このアスカ様がサード・インパクトが
> なにかって突き止めてきたのにこの態度とはなってないわねえ」
> 「なにか、わかったの?」
> 「お、おはよう。優等生プログラマさん」
> 「・・・」
> 「あー、わかったわよう。全部話してあげるから、きちんと聞いてなさいよ」
> 「わかった、アスカ。続けて」
> 「シンジ、あんたが聞いてるジャズナってバンドあるでしょ?」
> 「うん、あるよ。それが?」
> 「あーっ、もうにぶいなあ。彼らは今メジャーレコード会社にいるけど、
> その前はどうだった?」
> 「ライブハウスとかで活動して・・・、マイナーレーベルでCD出してた」
> 「マイナーレーベルで出してたわよね、いわゆるところマイナーじゃ
> 万の単位のCDなんて余程のことがなきゃでないわよねえ?」
> 「うん、そうだと思うよ」
> 「だったら、メジャーはどう?最近ミリオン・ヒットは減ったけど、10万は
> そこそこのアーティストやプロデューサーならいってあたりまえって感じ
> よね」
> 「そうだね、確かに」
> 「今ね、レコ協に加盟している全メジャーは28社。逆にいうとこの28社
> からじゃなきゃミリオン・ヒットは絶対に出ないってわけ。ま、海外は
> 別だけどさ」
> 「そ、それで?」
> 「ここまでいってわかんないの?だから、サード・インパクトの正体って
> のは、このままいきつくとこまでいかせて、海外で起きたインパクトと
> 同じようなことをわざと起こして、そういうような構造で生き残れるところ
> しかゲーム会社としては残さないってことよ」
> 「えっ、それじゃ、ここつぶれちゃうの?」
> 「たいていの会社はつぶれるか、大手の会社に吸収合併されるわね。
> そして、大多数のゲーム技術者は一時的に路頭に迷うことになると
> 思うわ」
> 「そ、そんな!一大事じゃないかそんな事!父さんや冬月専務は
> 知ってるの?」
> 「当然知ってるわよ。だから、我々に与えられた時間は残り少ない、
> とか偉そうにいってるんでしょ」
> 「でも、それが本当」
> 「はいはい、優等生プログラマ様のおっしゃるとおりで」
> 「アスカ、なんか手段はないの」
> 「まっかせっなさーい。この3日間そんなことだけのために費やしてた
> わけじゃあないのよ。今制作中のソフトにこのアスカ様渾身のムービー
> とイベントグラフィックを入れれば、ミサトのありふれたシナリオも
> 途端にハリウッド映画に変身よ!」
> 「ちょっと、いい?」
> 「かまいませんわよ、優等生プログラマさん」
> 「これ、つかえないわ」
> 「なんでよ!何ケチつけようっていうの!」
> 「私のマシンじゃシネパックは動くけど、トゥルーモーションは動かない。
> 圧縮する前のデータは?」
> 「そんなもの、必要無いから、3日前にすてたわ」
> 「圧縮してあるのしかないんだったら、モーションJPEGでもいい。
> 私自分でコンバートするから。でもトゥルーモーションだけはダメ。
> 機材が無い。なんといっても、使用契約結んでないし、結ぶお金も
> 無いみたいだから・・・」
> 「なんですってえ!!」
> 「それに、2Dの方も使えない。セル単位になってないし、抜け色の
> パレットが壊れてる・・・」
>
> 御粗末さまですみません。
> 上記の会話等は全てフィクションです。
> 技術関連もうそっぱちなので突っ込まないで下さい。
>
> ではでは、おやすみなさい。
>
> by きゆき