ネタバレ感想文「ゲーム」（今更ですが・・・・・・・



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投稿者： 黒い板（“長文”とはどのくらい書くと呼ばれるのか @ 133.97.169.161 on 98/3/23 07:41:12

よくもこんな、とんでもない映画を作ってくれたもんだ。

まず監督が“あの”デヴィット・フィンチャーということで、過剰な期待を抱いて
しまう。

そしてタイトルが「ゲーム」で粗筋が『トラウマに悩まされるス−パー・ビジネ
ス・リッチマンが、“ゲーム”と称される金持ちのための道楽ゲームでプレイする
ことになったのだが・・・』と、これだけで、
僕の頭の中では過去に観てきた様々な映画やら漫画やらの“どんでん返し”のパ
ターンが駆けめぐり、この作品の展開を映画の進行と共に予想し始める。

ミステリアスな美女の登場！！彼女は“ゲーム”の登場人物なのか？それともそう
思わせる引っかけか？

　（略）

組織への疑惑と大犯罪組織の存在！！これはさらなる大陰謀への序章か？それとも
“ゲーム”の一環か？

主人公の反撃！！果たしてこの組織の正体とは？それともやっぱりただの“ゲー
ム”か？

主人公絶対絶命の危機！！ってことは、やっぱり“ゲーム”でしたぁってオチ？そ
れともここから想像を絶するオチへ？・・・・・・・・・遂にトラウマの謎の登場
か？・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ！？
これで終わり！？いやいや待て待て、きっとスタッフロールにシカケがあるのか
も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・幕、
下りちまったよ〜。


し、しまったぁ！！これが狙いか！？この映画バカの一人相撲こそが“ゲーム”な
のかぁ！！あぁ、見事に“ゲーム”に参加させられてしまった。

すべてベタな方へと展開していき、どんどん収束していくベタベタ・ストーリー。
というより、大風呂敷なんて初めから広げてない。僕が勝手に広げてただけ。
トラウマも“ただの”ココロの傷なのだ。

従来とは全く逆の意味あいの“観客の予想を裏切る展開”だ！
その上、作りの質が非常に高く、観客をラストまでスムーズ運んでいくものだか
ら、これはもう謝るしかない。

　　　　参りました。ごめんなさい。

まさかまだこんなテがあったとは・・・。「ユージュアル・サスペクツ」の後、も
う反則まがいの作品（「ゲーム」はまた違うけど）は十数年出てくることはないだ
ろうと思っていた僕が浅はかでした・・・。



なんて、この作品を観て思ったのは僕くらいであろうか？
なんか書いて手情けない気持ちになってきた。