「北京原人」を観て思ったこと



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投稿者: 黒い板 @ 133.97.169.161 on 98/1/18 20:34:24

こいつは本当にすごい作品だ 。
北京原人の化石からDNAを取り出し、そいつを解析し現代に蘇らせてみると同じ方法で
同時に実験を行ったのにもかかわらず、なぜか大人(オス、メス一体ずつ)と子供(オス)
の北京原人が生まれてしまう。しかも不思議なことに、この三体の北京原人が 親子のに
振る舞い、 さらには北京原人生息“当時”の生活環境、生活習慣を知っており、化石の
発掘場所(生息場所)へ帰りたがるのである。

無重力下で“何とか”っていう技術で北京原人たちを短期間で成長させるのはまだいいと
しても、何の説明もないまま化石となった原人の“生前の記憶”まで蘇らせてしまうのは
いかがなものかと思う。まぁこの辺の技術はよく知らないので、つっこむのはやめよう。

なんと言ってもこの作品のすごいところは本気で笑えるところである。「ラヂオの時間」
「Lie lie Lie」「シャ乱Qの演歌の花道」並に笑えた。緒形直人と片岡礼子扮する科学者が
北京原人に仲間であることを示すためにパンツ一丁になるのだが、『そんなのをはいてい
る奴がいるのか ?」という間抜けなモノ。でもこのシーンがあるから片岡礼子がキャス
ティングされたような気がしてならない(もったいない使い方だ)。

中国にいる北京原人が謎の高周波を発すると 、ロシアのマンモス(に限りなく近いゾウマンモス 〕が研究所のコンクリをぶち破って北京原人のもとに
走り出す。そしてそれを追いかける佐藤蛾次が最高に変!!自動車から頭を出して『お〜
い、待て〜!!』だもんなぁ。
そもそも佐藤蛾次郎が科学者という時点で、何かが間違っているような気がするが・・・。
そうそう忘れてはならないのが、日本を代表するスーパーアクター【丹波“死んだらど
うなる?”哲朗】である。実験の成功を受けて、『遂に神になった!(みたいなこと)』
と言うシーンには、仏様もただ唖然。
さらには北京原人にレイプされかけた片岡礼子(なんで、ジョイ・ウォンはレイプされな
いんだ?ひょっとして日本人は北京原人の子孫ではなくて、中国人だけが子孫=“ウパ
っ!!”ってことか)?に向かって『科学に少しの犠牲はつきものだ!』『お前たちは私
の手足となって働けばいい!』『もっと体を張れっ!』(←三つともよくは覚えていない)
って、おい! あんたがメスの北京原人とヤってみろって!!

もっとも、この作品が人種や民族の違いによる、様々な問題の極端な例としての“北京原
人”であったり“人の手によって作られたヒトに、人権はあるのか?”ということを テ
ーマにしているのかもしれないが、どっちにしても未消化である。

それにしても、北京原人がマンモスを人間にとっての犬や馬のような存在であったというのは 初めて聞く(見る)説である(食ってたんじゃねえのか?)。

この作品の中出てくる “ウパっ!!”が流行って、今年の流行語大賞に選ばれたりしないかなぁ。