投稿者: えんかいくん零式 @ pppba66.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/2/25 01:40:11
In Reply to: さて...と。
あう。 ここは大帝国劇場。 食堂の調理室でチョコレートを煮詰める怪しい少女がひとり ─── さくら 「ホレ薬入りのチョコレート。これさえあれば大神さんは私のモノ」 さくらはニタニタ笑いながら、さらにチョコをかき混ぜる。 さくら 「勝手に紅蘭の部屋から薬を持ち出したのはマズかったかしら? でも、紅蘭もホレ薬が完成したってはしゃいでいたし・・・ あたしが人体実験すれば喜んでくれるかも・・・」 大神君の部屋大神 「えっ、これを俺に?」 さくら 「はい、大神さんのために、心を込めて作りました!」 大神 「ありがとう。ありがたく頂いておくよ」 さくら 「・・・・・・・・」 大神 「どうしたんだい?俺の顔を覗き込んで ──」 さくら 「あのぉ・・・チョコを・・・」 大神 「ああ、後で頂くとするよ」 さくら 「そ、そうですか。あは、あははははは」 さくらは後ずさりで笑いながら大神の部屋を出て、そのままドアの鍵穴 にへばりついた。 大帝国劇場2F廊下さくら 「あ、大神さんが包み紙を破った・・・それ、もうちょっと!」 などと叫んでいるさくら。 そこに通りかかる紅蘭とアイリス。 アイリス「裏のお堀でこんなに魚が釣れるなんてビックリしちゃった」 紅蘭 「いやぁ、今夜のおかずが大漁やなぁ」 アイリス「でもでもぉ、こんなにいっぺんには食べられないよぉ」 紅蘭 「へっへ〜ん。うちにまかしとき!新発明のこの保冷薬があれば、 どんなモノでもマイナス34度で瞬間冷凍、24時間はそのまま の温度を持続するという画期的な・・・」 さくら 「ちょ、ちょと紅蘭、いまなんて言ったの!!」 紅蘭 「うわあ、なんや急に。さくらはん、大神はんの部屋の前で一体 何をしとるんや?」 さくら 「そんなことより・・・そ、その薬の名前は・・・」 紅蘭 「ホレイグスリや」 さくら 「へ?」 紅蘭 「だ〜か〜ら〜、保冷薬や!」 さくら 「ホ・・・ホレイグスリ・・・そ、そんな・・・・」 だだだだだ ← 大神の部屋に駆け込むさくら 紅蘭 「一体どうしたんや、さくらはん・・・うわぁ!・・・大神はんが・・・」 アイリス「お兄ちゃん・・・カチカチの・・・ブルブル・・・」 かくして、今日の大神君は、産地直送、鮮度100%であった。 めでたしめでたし。 さくら 「うううぅ。ごめんなさい、大神さ〜〜ん!」 紅蘭 「大丈夫や、さくらはん。うち特製のこの火炎放射器さえあれば、 ちょちょいのちょ〜いで、大神はんの解凍完了や!!」 ・・・・・ ← 文句を言いたいが凍っていて喋れない大神君
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