もう一ついい?仮想外伝「三騎士の黄昏」2.



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投稿者: Rudolf @ 202.250.120.59 on 98/1/29 19:52:47

In Reply to: もう一ついい?仮想外伝「三騎士の黄昏」1.

posted by Rudolf @ 202.250.120.59 on 98/1/29 19:51:33

「グハハハハハハ、いよいよ世界を紅蓮の炎に包むときだ、全てを灰にしてやるわ、やぁってやるぜぇー。」

 炎がコンセプトのせいか、かなり気合いと熱血の固まりらしい猪。

「この鹿、叉丹様のために粉骨砕身、身を挺してお仕えし、見事世界を震え上がらせようぞ。」

 コンセプトが氷だからクールにプリンス様の入る鹿。

「叉丹様は我が主、我が命、叉丹様あってのこのアタシ、叉丹様が望むならこの世界に雷を降り注いでやるわ、ヒーッ、ヒッヒッヒ。」

 コンセプトが雷でヒステリー行きそうな笑い声の蝶(忘れるな、カマ)。

「さて、元旦まではまだ三日ある。いかにして時を過ごすか、だ。」

「簡単なことだ、手始めにこのあたりを赤き炎で埋め尽くしてやるわ。」

「ちょいとお待ち。叉丹様はアジトから出るなっておっしゃったじゃない。」

「わはははは、ちょっとくらいよかろう、時々火を吹かんと儂は鼻血が出るんじゃ。」

「如何ともしがたい体質だ、美しくない。」

 鹿、アンタの顔もな。

「いけないわ、叉丹様に逆らうとあってはこのアタシが許さないよ。」

「じゃあ、何すんだよ、言っておくが、ガスはいかんぞ、引火するからな。」

「難儀なことだな。」

「すましてんじゃねえ、鹿。己も火遊びは湿気るからできんだろ。」

「アタシは電気物はショートするからねえ。」

 

「やはり、これか。」

 鹿の手に握られていた物は、やっぱり花札。

 こいつら、封印されていた間ずっとこれで過ごしてきたからあら不思議。(ウソ)

「なんだい、またコレかい。」

「そうだ、もう飽きたぜ。」

「では、他に何があるという。」

 沈黙の二人、同意するしかないようだ。

「では、始めよう。」