真・サクラ大戦2第九話中前編



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投稿者: 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 98/1/14 11:35:14

In Reply to: 真・サクラ大戦2第九話前編

posted by 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 98/1/14 10:26:48

大神:「行くぞ!」
ゴオオオオオ!!大神の新たな愛機「須佐能生」が大空を乱舞する!!
大神:「すごい!新型モニターといい、このスピードといい、
今までの機体とは桁外れの戦力だ!!」
紅蘭:「当ったり前や!!ウチと直那はんの自信作や!当然や!」

さくら:「破邪剣征・桜花裂風!!」
すみれ:「神崎風塵流・鶴翼の舞!!」
広範囲に及ぶ二人の必殺技で、「シャドウ」は瞬く間に駆逐される!

紫苑:「はあああ!!」
どどどどど!!
紫苑:「リーダー!どうしたんですか?動きが遅い!」
梓:「え・・・ハッ!え、えい!!」
ドカ!・・・・・・・確かに梓の動きは芳しくなかった

直那:「せい!!」
ガキン!バシュウウウウウ・・・・・・
アルベルト:「へっへっへっ・・・・やるじゃんかよおお!!だがよ!
そこまでだなあああ!!」
直那:「何を!」
アルベルト:「へへへ!死に〜な!!『ジェノサイド・クロー』ォォォォ!!!」
直那:「なんの!」

その時・・・・・・・・!!

梓:「・・・・・・・・・・・」
大神:「ん、あ、梓!危ない!!」
梓:「え?・・・・・キャアアアアアアア・・・・・・・・」

ドガ!バキキキキキ!!

直那:「梓!?」
大神:「直那!梓を双龍丸に!」
直那:「了解!」
その後、花組と「流血のアルベルト」との小競り合いが続いた・・・・
アルベルト:「まあ、こんなもんかよ!飽きちまったぜ!じゃあな!けけけけけ!!」

フッ!

大神:「消えた!?」
紫苑:「・・・・・・・・どうやら見逃してくれたようですね。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・・・・周りが畑と何本かの木に囲まれた田園風景に二人の子供がいた・・・
一人は年の頃十一,二歳の少女。もう一人は少女より一つか二つ年上の少年だった・・

少年:「もう、行くんだ・・・・・」
少女:「・・・・・・・・・うん。」
少年:「もう、逢えないのかな?」
少女:「そ、そんなことないよ!別に外国行くわけじゃないもん。
また、逢える・・・・よ。」
少年:「梓は強いな。・・・グス。僕なんて・・・・・・」
宮司:「さあ、そろそろ参りませんと・・・・・」
少女:「うん・・・・・・・」

少女は一際大きい蒸気自動車に乗る・・・・・そして・・・・
バタン。・・・・ブロロロロロ・・・・・・
少年:「あずさ〜梓〜〜〜!!」
少女:「・・・・・・うっ、うっ・・・」
「いちろ〜うく〜〜ん!!!」

・・・・・・・・・・・ホントウハワタシハアナタノマエデナキタカッタ
ソレナノニ・・・・ナンデ、アノトキデキナカッタンダロウ・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

梓:「・・・う、ううん・・・・はっ!」
アイリス:「あ、梓お姉ちゃんが目を覚ましたよ!」
梓:「アイリス・・・・ここは?」
アイリス:「え、ここ梓お姉ちゃんの部屋だよ。」
さくら:「梓さん、梓さんは戦闘で倒れたんですよ・・・覚えていないんですか?」
梓:「そうだった・・・・あ、一郎くんは!?」
紅蘭:「今、支配人室や。大方しぼられてるんとちゃうか?」

米田:「みっとねえ戦いしおって!」
大神:「・・・・・申し訳ありません。」
米田:「まあ、住宅密集地じゃねかったから良かったものの・・・・・」
大神:「はい・・・・・・」
米田:「もういい。早く梓を見舞ってやれ。」
大神:「は、はい!」
バタン!
米田:「ふーやれやれ・・・・・まあた面倒なことになりそうだな・・・・・」

数時間後・・・・・・夜・・・・
コンコン
梓:「はい?」
大神:「梓。俺だよ・・・・」
梓:「一郎くん?・・・・どうぞ。開いてるわ。」
大神:「じゃあ、お邪魔します」

大神:「梓、傷の具合はどうだい?」
梓:「うん。もう大丈夫。・・・・・ごめんなさい・・・」
大神:「謝ることないよ。悪いのは的確な指示ができなかった俺なんだから。」
梓:「ううん・・・・私が緩慢だったから、ああなったのよ。」
大神:「いや!君を守れなかった俺が悪いんだ!」
梓:「私よ!」
大神:「俺だって!」
梓:「・・・・・・プッあははは。可笑しいね、私たち。」
大神:「ははははは。なんか意固地になってるね。」
梓:「・・・・・・・・・」
大神:「・・・・・・・・・」
梓:「ねえ、一郎くん・・・・・」
大神:「ん?・・・・」
梓:「一郎くんはさくらさんのこと、・・・・好きなんでしょう?」
大神:「ええ!?」
梓:「隠さなくてもいいわよ。私、わかってるから・・・・・・」
大神:「・・・・・・・梓。」
梓:「なあに?」
大神:「これはすみれくんや直那にも言った事なんだけど、俺はさくらくんも
梓も、そして花組みんなも俺にとっては大好きな存在だし、それにかけがいの無い
仲間だ・・・・・・それに。」
梓:「え?」

大神:「梓だって、俺には大事な人なんだよ・・・・・」
梓:「一郎くん・・・・・・・・・」
大神:「確かに俺はさくらくんが好きなのかもしれない・・・・・・でも、梓も
大好きなんだ。」
梓:「・・・・・・・一郎くん、素直なのは昔のままだけど、そんなことすみれさん
が知ったら、『なんですって!?ではわたくしはあんな田舎娘や筋肉バカと同じだと
言うのですの!!』なんて言われるわよ!」
大神:「いい!?」
梓:「ふふふ。でもそこが一郎くんのいいところなんだよ。」
大神:「梓・・・・・・・」
梓:「ありがとう、一郎くん。励ましてくれて・・・・・」
大神:「いや、いいんだよ。これくらいで梓が元気になるなら。」
梓:「嬉しいんだけど、このままじゃまたさくらさんに「ジト目攻撃」されちゃうわよ。」
大神:「お、脅かさないでくれよ。じゃ、じゃあ・・・・」
バタン

梓:「・・・・・・一郎くん、本当に昔のままなんだね・・・・」