![]() ![]() 投稿者: うぉーろっ君 @ tkti007.osk.3web.ne.jp on 98/1/10 06:41:12
In Reply to: 【正月大戦】甲冑は「何故」と苦悩する。前編(長文)
ずががぁぁぁぁ…………ん 神崎すみれの眼前で、蒸気自動車ほどもある大きさの岩が、大音響と共に 砕け散った。 『楼狐女脚・解凍嵐魔!!(ろうこめっきゃく・かいとうらんま) いかがでしゅか? すみれ様!』 (いかがでしゅか? すみれ様! “人間”に近付いたこの僕の技は!?) 得意満面、て感じな口調の台詞のあとに、甲冑は心の中で言葉を続ける。 どーでもいーが、技の漢字、ことごとく間違えてるぞ。 「少尉の技のアレンジ……ですわね。凄い威力ですわ」 両の腕に紫色をした雷を纏わせ、対象物を殴る技。文字通りの“紫電一閃” な技。 あ、二閃か(爆)。 先日、甲冑が入手した、大神の目玉のDNAを取り入れた結果、身に付いた 技である。 そして今日、わざわざ劇場の庭に大岩を持ち込んで、すみれの目の前で砕いて 見せたのだ。新しい技を披露するために。 いや、“人間に近付いた”自分を、披露するために。 しかし、すみれが次に口に出した言葉は、頭部のメモリにう○この絵を ごっついファイルで直接送り込まれたとき以上のショックで、甲冑の心を 切り裂いた。 「また、新しい装置を搭載されたんですのね…… 心強いですわ」 『がーん! しょ、しょんなぁ……装置だなんて……あ、そうか!!』 ここでよーやく、甲冑は自分がとんでもない過ちをしでかしたことに 気付いた。 人間離れした技を持つ帝撃花組メンバーのデータを取り込んだら、余計に 人間離れしてしまう、ということに。 事情を知らないすみれが、甲冑の技を何らかの装置と勘違いしてしまったのも 無理はないのだ。 『そんなことに気付かなかったなんて、僕は大馬鹿でしゅうぅぅぅ!!! しょたたたたた!!!!!』 「あ、甲冑さん! 走って何処へ行くんですの!?」 ……いま、万感の想いを込めて、甲冑は走る。 さようなら。人間の日の想い出。 さようなら。銀河鉄道スリーナイ……じゃなかった、紫の霊子蒸気甲冑。 完 『…………最初とタイトル違うでしゅよ……』 あははは、気のせいや。なぁ、大神はん! 「紅蘭の真似で俺にふるな。それよか目玉返せ」 m(_ _)m えー、目玉の意味が分からないとおっしゃる方は、 http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs8/vol176/176_176.htmlを ご参照下さい(^^; ……すみれ嬢の誕生日記念の作品がこれじゃあ、ホントに苦情メールが 殺到しそうだな(^^; ……もう一本書こう(笑)。 ![]()
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