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投稿者:
HRK @ prxc2.kyoto-inet.or.jp on 98/1/09 00:01:27
In Reply to: 読切「無題」(長文)
posted by HRK @ prxc1.kyoto-inet.or.jp on 98/1/08 23:44:17
そして大神が帰らぬまま、パーティーはその幕を閉じていた。
すみれは、パーティーの時とはうってかわって、静かに、
独りテラスでたたずんでいた。
「結局、貴方は来てくれませんでしたわね・・・。」
こんなすみれの顔は誰も見たことがないだろう。
それは、今にも泣き出しそうな少女の顔だった。
「もうすぐ日が変わってしまいますわ・・・。」
その時、荒々しい足音と共に、彼女を呼ぶ声が聞こえた。
その声は、すみれが、今日一日待ち続けていた人のものだった・・・。
「全く、こんなギリギリの時間まで待たせるなんて・・・、
レディに対して失礼ですわよ。」
そういいながらも、すみれの表情は今までで一番素敵な笑顔だった。
そして、すみれはその声の元へと駆け出していった。
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The end?

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