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編隊飛行 @ sisetu-45.jimut.kyutech.ac.jp on 97/12/17 12:58:48
In Reply to: Re: もし,カンナ1分の1フィギュアを買ったとしたら?
posted by 編隊飛行 @ sisetu-45.jimut.kyutech.ac.jp on 97/12/17 11:59:30
> 「では、ものは倉庫の中にありますから。こちらへどうぞ・・・。」
>
> いよいよ待望のカンナさんに会える。僕の胸はこれ以上もなく高まった・・・・・。
「えっと・・・これですね。」
「こ、これは・・・・。すごい・・・。」
「特別限定生産ですからね。メーカーは箱にも力を入れてるようで・・・。」
それは、白木の箱に紫の布がかぶせられた豪華な物だった。しかし・・・。
どこかで見たことがある・・・・去年の・・・・。じいさんの葬儀の日に・・・。
確かにそれは、まるで巨大な棺桶のようだった。
幅70cm,高さ45cm,全長2.2m・・・・・。でかい。
「持ちやすいようにひも掛けしましょうか?箱だけでもかなり重いですから。
背負えるようにしたほうがいいかな?でも・・・・。」
持ち帰りだと云ったときに店員が浮かべた薄笑いの意味がやっと判った。
黙々とひも掛けをしている店員の後頭部を金属バットで殴ってやりたい衝動
にかられる。3日の猶予がなんだったのだ・・・。
「これでよし。ちょっと背負ってみてください。・・・・・。大丈夫みたいですね。
なにかスポーツをやってたんですか?帰宅部・・・(やっぱりオタクは・・)。
重いですから気をつけて・・・。」
「あ、ありがとう・・・。(やせがまんでにこっ)」
うぅ〜〜。なんて重さだ。白木の箱なんて使わずに、軽量の段ボールにして
くれればいいものを・・・。100kgは軽くあるのではないか?僕の額からは
玉のような汗がしたたり落ちる。
「あっ!扉に気をつけて!!もぉ・・・。ほら、しゃがんで・・・、そこで腰を90度
折り曲げる・・・。せっかくの白木の箱に傷なんて付けたくないでしょ?」
店員は勝手なことを言ってくれる。しかし、考えてもくれ。箱の下端は僕の
腰の位置。地上80cmくらいなのだ。そこから2.2mの箱が乗っていると
その高さは・・・・・。3mだ。ここは倉庫の中だから天井は高いが、普通の
家だと2.5〜2.7mくらいのはずだ。扉だって2.0mくらいしかない。
僕の顔から血がいっぺんに引き、真っ青になったことは間違いない。
「しょうがないですね。倉庫のシャッターを開けますからそちらからどうぞ。」
「す、すみません。たはははは・・・・・・。」
外へ出た私は、これがまだまだ悪夢の序の口だったとは夢にも思っていなかった。
(つづく)のかな?もう飽きちゃったよね?
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