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投稿者:
HRK @ pppC337.kyoto-inet.or.jp on 97/11/24 01:33:32
In Reply to: 読切「憂いのマリア」
posted by HRK @ pppC337.kyoto-inet.or.jp on 97/11/24 01:30:51
「マリア!マリア!どうしたんだ!開けてくれ!」
俺は気が気じゃなかった。ドアを激しくたたいた。
今日は公演が終わったのでマリアと食事に行く約束をしていた。
いつまで経ってもマリアが来ないので心配になって見に来ていた。
そうしたらマリアが「殺して!」とか叫んでいたり、悲鳴を上げていた。
何があったんだろう?俺は心配になってドアを何度もたたく。
「大丈夫か?!マリア!マリアッ!」
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やがてマリアはドアを開けた。俺は部屋に飛び込む形となった。
「大丈夫なのか?マリア?」
「隊長、どうされたのですか?」
「どうって、悲鳴が聞こえたから心配になって・・・。」
「心配をおかけして、申し訳ありません、隊長。今ちょうど、次の芝居の稽古をしていたんですよ。」
「そうだったのか・・・。良かった心配したよ、マリア。」
そういいながらも、マリアの目元に化粧の上からでもうっすら浮かび上がる隈に気がついていた。
またひどい夢にうなされていたのだろうか・・・。
「あ、もうこんな時間でしたか。すいません隊長。お待たせしたみたいですね。」
「あ、ああ。じゃあ行こうかマリア。」
俺はマリアが気になったが、そう答えた。
To be continued

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