東京・銀座・帝撃学園:マリア編



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: えんかいくん零式 @ pppbbab.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/9/28 20:34:43

帝撃学園の生徒会室へ向う廊下。

大神はロシアからの留学生マリア・タチバナに出会った。
マリアは廊下で、必死に何かを探しているようである。

大神 「マリアじゃないか。何か探してるのか?」

マリア「大神少尉...いえ。何でも無いんです」

大神 「なんだ、マリア。隠し事か?
    (どうでもいいけど、どうしてこの学園の女の子達は僕のことを『少尉』だの『隊長』だのという妙なあだ名で呼ぶんだろう?)」

マリア「・・・実は・・・私の大事なロケットをこの辺りで落としてしまったんです」

大神 「ロケットだって?そういえば、さっき階段でこんなロケットを拾ったんだけど...」


大神はポケットからロケットを取り出した。


マリア「ああぁ。そ、それです。そのロケットです。サターンV型。全長110メートル、最大直径10メートル、打ち上げ重量2,941トンの...そう、それです」

大神 「はい」

大神はロケットをマリアに手渡した。

マリア「少尉。こ、このロケットの中は見てないですよね?」

大神 「ごめん...実は見てしまったんだ」

マリア「じ、じゃあ...まさか中の...」

大神 「ああ。中でアームストロング船長が手を振っていたよ」

マリア「そ、そんな...大神少尉、あなたは隊長失格です!」


マリアはサターンV型ロケットを握り締め、走り去っていった。


大神 「おーい、マリア〜〜〜。着陸船を落したぞぉぉぉ」



マリア・タチバナ。

彼女の悲しみは、ロケットだけが知っている・・・・・・・・



紅蘭 「んな阿呆な」