PWR128でのD3D表示品質に関するCANOPUS見解



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投稿者: しょうくん♪ @ proxy02.iij4u.or.jp on 97/12/02 14:22:25

http://www.canopus.co.jp/tech/riva_game.htm

この文章は、上記よりの転載です。カノープスに転載許可は得ています。
先日、僕の文章の中で、この文章について触れましたので転載します。
3Dカードは標準を買わないと痛い目に合いますね(^_^;)実感。
RIVAはVOODOOと並んで標準になりそうなので期待大です。

さて、PWR128P Series 発売以降、皆様よりお問い合わせをいただきましたゲー
ムに関連する事項他について現時点の弊社見解をお知らせいたします。

(1) 3D 表示について
  Microsoft 社 DirectX5 には、数百種類の 3D 機能が定義されていま
す。PWR128PSeries を始めとするいわゆる 3D アクセラレータは、この
機能の中のいくつかをハードウェアでサポートしております。(ご存知
の通り、現状では全てをサポートしているアクセラレータはございません。)
また、他方この 3D ハードウェアアクセラレーションの規格は発展途上
(厳密な規格が制定されていない状態)であり、アクセラレータのアーキテ
クチャによっては描画の結果が異なる(機能によりましては、使用方法に
よって2種類以上の全く異なる結果が許容されている場合もあります。)と
いう状況が多々発生しております。
  このような混乱(という言葉が最適かどうかはわかりませんが)の中で、
ゲームメーカー様も試行錯誤を繰り返しておられると聞いておりますし、
実際にゲームによっては制作当時には無かった新しいアクセラレータで使用
した場合には、評価に使用したものと異なった表示が行われる可能性がある
ようです。

  弊社開発部門で確認したところでは、これらのアクセラレータによって表
示が異なるという現象は、「テクスチャを使用して書かれた文字表示が崩れ
る」「煙の透け具合が異なる」「ポリゴンの継ぎ目にノイズが出る」「ゲー
ム画面の表示がぼける、あるいはぎざぎざが目立つ」といった形で現れると
認識しております。
  弊社ではこれらの現象をできる限りハードウェアのアーキテクチャを生か
した上でドライバで回避できるように努力を続けてまいりますが、現状に於
きましては、上記現象はハードウェアの制限事項とさせていただきたいと存
じます。

 なお、上記現象につきましても今後ドライババージョンアップにより改善可
能なものは適宜対応させていただきますと共に、ゲームメーカー様での対応
が行われているゲームもあるようですので、お使いのゲームの提供メーカー
様の Web サイトなどもご参照いただければ幸いです。
  最後になりましたが、幸いにも PWR128P Series に搭載している RIVA
128 は世界的にその性能を高く評価されておりますので、今後リリースされ
るゲームに関しては必ずゲームメーカー様での評価対象となるものと思われ
ますのでご安心いただくと共に、明らかに弊社ドライバに起因すると考えら
れる問題点は、優先的に修正作業を行っておりますので、いましばらくお時
間をいただきますようお願いいたします。

(4)PWR128 拡張設定メニューについて
  画面のプロパティ - PWR128 Information のタブを選択し、キーボー
ドから[Alt]+[S]または[Ctrl]+[S]を入力すると拡張設定メニューを開
くことができます。
  このなかでトラブルの対策に有効であると思われる設定項目をご紹介い
たします。

  ☆現在 3D 関連のトラブルが発生していない方は、これらの設定変更
で状況が変化する(高速化など)ことはございませんので、むやみ
に設定を変更なさらない事を強くお勧めいたします。

  [Enable DMA]
   PWR128P Series は、PCI バスマスタ(DMA)という機能を使用して
全てのデータを転送しますが、このチェックをはずすと、一部の転送方
式が変更されます。  マザーボードによってはこれを行うことにより、
安定に動作する場合があるようです。
   3D ゲームなどがハングアップするなどの現象が発生した場合は、一
度このチェックをはずしてお試しください。 デフォルトはチェック状
態です。 基本的に設定後の再起動は不要です。

  [Texture Heap]
   PWR128P Series は、システムメモリ上に 3D のテクスチャのバッ
ファを確保し、バスマスタの機能で高速転送する機能を持っております。
これは将来大きなテクスチャサイズを持ったゲームなどが販売された場
合に対応するための設定です。
   この項目を変更すると、D3D 起動時に設定されたシステムメモリを
確保いたしますので、むやみに増やしても効果がないばかりか、アプリ
ケーションの動作に支障を来たす可能性もございます。

   デフォルトは 5MB となっていますが、システムメモリの少ないPC
では最高値がもっと低くなる場合もあります。

   現在 ZiffDavis 社の 3D Winbench 98 のあるテスト項目でのみ、
有効性を確認しております。


   平成9年11月28日
                         カノープス株式会社