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 投稿者:
ditto  @ ykha076.tky.3web.ne.jp on 98/2/22 23:54:03
 
In Reply to: 第二幕 posted by ditto  @ ykha076.tky.3web.ne.jp on 98/2/22 23:51:37
 
(第三幕)
 「再び、尾壁、砂糸の好成績で日本首位!これから問題の源田ですが...まだ飛躍台に姿が見えません。先程のケガが影響しているのでしょうか?」
 「あそこにいるのは源田選手じゃないでしょうか?」
 「あっ!そうです。源田選手、間に合った模様です。」
 「心配なのは源田選手が、日本首位という状況で普段通りの飛躍が出来るかです。」
 「既に二度失敗していますからね。二度あることは三度あるとも...。」
 「まあ、風も良い風が来てますから、今度こそ信じましょう。」
 「源田スタート!...、踏切 立った!」
 「高い!今度は良いですよ!」
 「伸びる!伸びる!日本中の夢を乗せて飛んで行け!...どこまで飛んで行くんだ!」
 「立て立て立ってくれ!」
 「立ったあ!大飛躍だ源田!」
 「見事でした。」
 「記録は...まだ出ません。ビデオ計測外の大飛躍でした。」
 「137m...ですか。バッケンレコードですよ!」
 「私たちに夢をくれてありがとう源田!」
 
 
 
 奈「源田選手、立派でしたわね。私、感動しましたわ。」
 ゲ金「ああ。」
 奈「...日本の選手が競技をする時って、何故に特攻隊のような悲壮感がつきまとっているのかしら...。」
 ゲ金「奈津...お前までが同じようなことを言うなあ...。」
 奈「え!?誰と同じなのですか?」
 ゲ金「い、いや、なんでもない。」
 
 その二人を陰で見ながら...
 朗「ありがとう、見せてもらった、まさしく鳥のようだった。私も見習わせて貰うわ。」
 
 
 
 その後日本のエースに成長した鮒木の安定感のある飛躍で、日本は見事金メダルを獲得した。しかし、この競技の真の主役は源田であることは、誰もが認めているはず。
 最後に、日本の選手全員が自分のために楽しく競技ができることを願って、国旗掲揚でこの回を締めくくりたいと思う。
 
 
 
 
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 おしまい
 
 (注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。
 
 
  
 
 
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