投稿者: ditto @ ykha119.tky.3web.ne.jp on 98/2/21 23:59:34
In Reply to: 第二幕
(第三幕) −その夜・本陣宿− 「ハッハッハッ、ダイセイコウネ!」 「ヤハリ、チョクゼンノ ルールカイテイ ガ キイタヨウネ。」 「源田トカイウオトコ トブトキハトブガ トバナイトキハテンデダメネ。ソコヲウマクツイタ アタマノショウリダネ。」 「ソウ、Kテンニ トドカナイトキハ シッカクニスル トイウノハ マサシクメイアンダッタネ。」 「源田ハ ソノルールニ キヲトラレスギテ シッソク!ワハハ。」 「ドダイ イエロモンキーガ ワレラノオカゲイデ キンメダルヲ トルナドトハ オコガマシイネ。ソウダロ イノヤマ!」 競技委員長・猪山(以下猪)「はは、全くでございます。そもそも、この競技はあなた方の国の伝統的競技。ルール改訂もなんなりとご自由に。」 「ウム、ヨクワカッテルネ。デハ、ツギノカイテイダガ コンドハドウモ鮒木トイウオトコガメザワリダ。」 「カレノヒケイハ ゲイジュツネ」 「...ソウ ヒケイテンナドハ シンサノタイショウカラ ハズシテシマオウ。アスノダンタイヒヤクカラ カイテイシマース」 猪「そ、それは、いくらなんでも急でございます。せめて次の大会からでは?」 「ナンデスト! ソモソモ ジャンプトイウノハキョリガスベテデース! ヒケイテンナドヲ シンサタイショウニ イレテイルコトジタイガ マチガッテイマース。」 「ムッシュ・イノヤマ ニホンノコトワザニモ アルデハアリマセンカ? ゼンハイソゲト。」 猪「わ、わかりました。で、では明日の団体飛躍からそう改訂いたしましょう。」 「オウ、ハナシガワカルネ。」 「全く、呆れて物が言えねえぜ!自分の国の選手を優勝させるために、良いようにコロコロとルールを変えるなんざよ!」 「ナニヤツ!?」 ゲ金「ゲーマーの金治て言うケチな遊び人よ。しかし、いくら遊びでも自分の都合の良いようにルールを変えたことはねえぜ。」 「サノヴァヴィッチ!ドウヤラ キカレテシマッタヨウデスネ。イキテハ カエレマセンヨ。」 ゲ金「俺を斬ろうってのかい?おもしれぇ、だがなこの背中の土星、斬れるもんなら斬ってみやがれってんだい!(と言って背中の入れ墨を見せる)」 「ヤハリタダノ ヤクザモノネ。ミナサン キッテステナサイ!」 「オウ!」 ゲ金「倭男児の誇りを見せてやらあな!」 ガキーン、ガキーン、ガキーン あっと言う間に5,6人の異人達を峰打ちで仕留めた金治。 「オウ マイ ガッァ...」 ゲ金「安心しろ。峰打ちだ。」 「ひょっとしてこれでおわりかえ?」 委「はい(^^)」 「手抜きじゃないの?」 委「ぐぐ...」 猪「す、すまん、助かった。あいつらにいつも脅されて、ルール改訂を強要されていたのだ。」 ゲ金「...」 猪「な、なんだ...儂を疑っておるのか。」 バシ!金治の強烈な平手打ち。 猪「うぎゃあ!」 ゲ金「変に異人どもに迎合しやがって、己の恥を知れ!」 金治の活躍により、飛型点を飛躍競技の採点対象から除くという暴挙は行われずに済んだが、さすがに相手が異人では治外法権であり、金治は裁くことは出来なかった。 その怒りを、自分の主張もせずに異人の言いなりになる競技委員長にぶつける金治であったが、残るのは空しさばかりであった。 後はただ、明日の団体飛躍での源田選手の活躍を期待するばかりであった。 (注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。 |