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投稿者:
hiv @ apopt9.iis.u-tokyo.ac.jp on 98/2/16 12:59:39
こんにちは。
いきなりですが、ねじ屋は確かに存在します。
何の事かわかりませんね、これじゃ。
私はやったことありませんが、『クーロンズゲート』というゲームには
「ねじ屋」とか「ゼンマイ屋」とか「水銀屋」とか、不思議なお店が一杯
出てくるのだそうです。
ファミ通に連載中の極楽ゲームで、「誰が買うんだよ、そんなの」みたいな
話があったのをなぜかよく覚えてたりします。
さて、さる土曜日、私は友人の買い物につき合わされました。
秋葉原で工作の部品を購入したいとの事だったので、かの有名な東京ラジオ
デパートに連れていきました。
部品を購入し終えてはじめて「ねじ」が必要であることに気付きました。
部品にあいている穴は、それはそれは小さなものなのです。
購入したお店に「これに合うねじは置いてある?」ときいてみたところ、
「ねじはねじ屋で買ってください」とのこと。
店員さんの指示通り、デパートを右に出た交差点の2件向こうに、果たして
ねじ屋は存在しました。
毎週のように通っている道なのに今まで気付かないなんて。
ちゃんと「ねじ専門店」と看板が掲げられています。
秋葉原の一等地の割に広い店内には、5人ほどの店員さんがいます。
その一人に部品を見せて、「これに合うねじはありますか?」と訪ねたところ、
店員さんは快くいくつかのねじを持ってきて試してくれました。
本当は2本しか必要はないのですが、なにやら申し訳ないので100本入りを
買おうとしたところ、「百本もいるの?」とは店員さんの声。
一本からでも買えるとのことなので、余裕をみて4本購入することに。
わずか4本の小さなねじを購入皿?にのせてレジへ行くと、「ははは、本当は
ただであげたいけど、一応商売だから10円ね」という言葉に自然と笑みが
こぼれます。
ねじを購入して去る私たちの背中に「ありがとうございました」の声が
聞こえました。
暖かい気持ちの中に、私は少しだけ不安を感じます。
あんな商売で果たして経営が成り立つのかしら。
きっと卸がメインで小売りはボランティアかな、などと考え、私は秋葉原を
後にしました。
ねじ屋は確かに存在します。
どうやら、それは特別なことではない様です。
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