第一幕



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投稿者: ditto @ tpro1.tky.3web.ne.jp on 98/1/22 00:10:51

In Reply to: サターンの金さん 第43回

posted by 金さん製作委員会 @ tpro1.tky.3web.ne.jp on 98/1/22 00:08:50

(第一幕)
−サターン町奉行所−

サターン町奉行・遠山金三郎(以下)「なに?谷部(作者注:プレステ町奉行)が謹慎しておると!?」
与力・脇坂(以下)「はい。例の独り占め御法度に触れる件でございまる。」
「ううむ...信じられん。」
「伝え聞いたところによりますと、谷部殿には寝耳に水のような話だったそうでございますが、何でも配下の与力および同心が関わっていたそうでございます。つまり本来ならば摘発すべき立場の者が賄を貰って見逃していた事実が発覚したと。」
「なるほど。
  犯罪に関わっていた大半の者が、何が悪いと居直っているのに比べると立派なものじゃ。責任感の強い谷部ならばこそ。自分の過ちと思い謹慎したのであろう。」
「はっ。恐らくはそのままお役御免になるものかと...。」
「そうか...。花はサクラ、人は武士!散り際が肝心、よけいな引き留めは無用であろう。」
「...それからこれはあくまで噂でございますが...、後ろで糸を引いている人物・黒幕がいるのではという憶測が広がりつつございます。そして大方は若年寄とく...。」
「これ!証拠もないのに、滅多なことを口走るではないぞ!」
「は、はは!これはつい口が過ぎました。」

「それにしてもプレステ町奉行職はどうなるのであろうか...、後任は...。」
同心・橋本(以下)「遠山様。先刻、御老中den野殿より使者が参ってございました。至急、城まで出頭されよとの仰せでございました。」
「御老中より!?」
「御奉行もしや、その後任の件では...!」
「慌てるな脇坂!そんなことは聞いてみないとわからぬではないか。」
「さ、左様でございますな...。」
「出かけるぞ。急ぎ支度をさせよ!」
「はっ!」