”恋しい人を偲ぶ歌”



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: くたばりプリマス @ ppp-im002.fsinet.or.jp on 97/12/02 17:06:18

「いつか二人で猫を飼う」約束をした人は
もう二度と訪れはしなくなった

残された猫だけが再訪を信じて窓辺に座る

そう
僕は信じちゃいなかったさ
君の去り際の「またね」は
いつもどこかウソ臭く聞こえて
とうてい信じちゃいなかったさ

だから君が二度とこの部屋を訪れることがないことも
信じられないのさ
猫は何かを信じているけれど
僕はこの部屋を散らかして
一人遊びにふけっています
タバコをプカリとふかしています

手垢にまみれた玩具にじゃれ遊ぶのは
猫というより人に近い
なにより僕に近すぎる