詩『ため息にも色がつく』



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投稿者: さすらい @ 133.65.41.10 on 97/10/20 11:28:11

ため息にも色がつく

周りが赤い
紅葉や萩が空気を彩る
少し冷えた夕暮れに
私は1人佇んでいる

”待チ人来タラズ”
そんな言葉を思い出して
私は1つため息をつく
完全な赤を打ち砕く
白い淡いかたまりを

それはすぐに赤に飲まれ
そのうち私も赤くなる
白を吐き出す私のカラダ
どこまで染め抜けるのか

いつか冬を迎える
またため息を1つつく
秋を吸い込んだ私
白い調和を壊していく
ため息にも色がつく

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連続して詩をアップすることになってしまいました。

ちょっと前に書いたものです。
季節感があっていいかな、とは思うのですが。
HPの詩のコーナーとはちょっと色合いが違うので、こちらに載せさせていただきました。
いかがでしょうか?