第二幕



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 07:35:40

In Reply to: 第一幕

posted by 倭寇三勇士 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/9/28 07:33:27

(第二幕)

−長崎の町−
イスパニア人医師・カルロス=ドミンゴ(以下)「ヘイビュリホー、ワタシニホンニキテトテモヨカタデス。アナタノヨウナ ウツクシイヒトニ、デアエタノデスカラ。」
町医者・小早川朗(以下『さえ』)「まあカルロスさんたら。お上手なのは日本語だけじゃなくて、お世辞の方も、みたいですね。」
「トンデモアリマセン。オセジ ナイデス。ワタシココロノソコカラ オモテマス。」
「これはとんだ失礼を。嬉しく思いますわ。」
「ジツハ ワタシ ニホンニキタノ ガクカイノタメダケジャアリマセン。」
「と、言われますと?」
「ワタシノ ゴセンゾサマ ニホンデ ナクナリマシタ。ソノ オハカマイリヲシタイデス。」
「そうだったのですか。」
「ワタシノ ゴセンゾサマ、イエズス ノ センキョーシデシタ。カトリックノフキョーヲシテマシタ。シカシ、バクフノ バテレンツイホー ニアッテ ヒアブリニナッテシマイマシタ。」
(作者注:読み辛いから、もう普通に書きますね(^^。)
「なんてこと!昔のこととはいえ、お詫びの言葉もありません。」
「気にする必要はありません。布教に試練は付き物です。私の父も母も、殉教者である御先祖様を誇りに思ってます。日本人を恨んでなんかいません。」
「立派な心がけです。私たちも見習わなくてはなりません。」
「それで、幕府の許可はとってます。豊後の国にお墓があるそうです。お願いですお朗さん、道案内を頼めないでしょうか、ご一緒したいです。」
「え!?(^_^;;;(汗)で、でも私は、これから至急江戸に帰らなくてはなりませんし。」
「お願いです。大体の地図は有りますが、異国で一人旅はあまりにも寂しいです。」
「...ごめんなさい。どうしても急ぎの用がありますので。」
「そうですか。仕方ありません。ご無理言って、ごめんなさい。」



旅籠までの帰り道、既に朗と別れたカルロスが、とぼとぼと歩いている。
「見つけたぞ!ペドロの子孫だな。」突然、十数人の悪漢達がカルロスを取り囲む。
「ナ、ナンデスカ!?アナタタチハ?」
「大人しく、ギヤマンの鐘の在処を書いた地図を渡せ。」
「ナ!?...ドーシテソノコトヲ。」
「つべこべぬかすな!問答無用じゃ!」
「オウーノーーー。ダレカ タスケテクダサイ。」
雇われ用心棒・大豪寺宙太(以下)「しぇからしか!男のおしゃべりば、嫌われるとね。」
「★(x_x)オウー マイ ガッァァァ...」
「もう気絶ばしちょる。さっさと渡せばよかくさ。痛い目みることもなかとね。」
「さすがは先生だ。頭!この男、どうしましょうか?」
「もう用済みだ。諫早湾にでも放り込んでおけ!」
「へい!」
待ちな!
「しまった、誰かに見られたぞ。」
「案ずるこつなかばい。おいどんが片づけてやるばってん。どこにおるとね、出てきんしゃい!」
「ここよ!」
「誰だ!貴様、名をなのれ!」

乙女盛りに命を懸けて 風に逆らう 淑女一人 花と散ろうと 悪を討つ!
快傑パープルムーン参上!


「か、快傑パープルムーン!?(¨;)」
快傑パープルムーン(以下)「悪のはびこる闇世に救いを求める声あらば、必ずや紫の月現る!どうみてもあなた達が悪者よね。」
「と、とりあへずこの場を見られたからには、生かしてはおけぬ。おい、かかれ!」
「おう!」
「人間努力しても無駄なことってあるのよね。そいつを教えたげるわ!」
o(`_')○ ★(☆_★)     パンチ!
o(`_') o /★(・_°)     キック!
o(`_')<〇> ★(。_・)    ハイパーブロー!-
o(`_')丿丿丿 ★(x_x)   ソニックブーム!
o(`o') o ////★★★★(@_@) 百烈キック!

あっと言う間に悪漢共をなぎ倒すパープルムーン、残るは大豪寺宙太ただ一人。
「なかなかやりおると。ばってん、その腕前ば日本じゃ2番目ばい。おいどんこそが日本一ばい。喰らえ!大噴火投げじゃい(\(-_-)/)、でえええええい!今までこの技から生きて逃れた者はおらんとね! と、と、とね(。_゜)?」
「あんたバカァ。その投げ技は天井にぶつけるものよ。天井のない外でやっても意味が無いじゃない。」
「しぇからしかばい。女子のくせに生意気くさ。せっかんしゃちゃるけん、覚悟しんしゃい!とぉ!」
「頭痛くなってきた...、いい加減にしてよねもう。」
p (`_')=0★(・_°) バシィ!
「世の中広いもんばい。あんた強かー、あんた日本一ばい。おいどんは二番目ばい、...(バタン!)」
「やれやれ...恐ろしい相手だったわ(どういう意味で?)。さてとこれがこいつらの探していた地図ね。えーと、これは豊後の国じゃない。カルロスの先祖の墓があるところだわ。ここにギヤマンの鐘があるの?」
「(-_^)ウ、ウーン」
「あっと、いけない!この格好じゃ。一端身を隠しましょう。」
「ウーン、オ、オオ、オオオ!(゜〇゜;)。ワルモノタチ ミナ タオレテマース。チズモ モドッテマス。コ、コリハ イッタイ? !!!ソウ カミサマノ ゴカゴニ チガイアリマセン。オオ シュヨ カンシャイタシマスデス。」
「(隠れながら)これはカルロスを一人に出来ないわね。付いていってあげることにしましょうか。」
to be continued (続きは今日の夜)

(注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。