第四幕



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投稿者: 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/7/20 00:26:58

In Reply to: 第三幕

posted by 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/7/20 00:18:02

(第四幕)

「サターン町奉行遠山左右衛門之丞様ご出座。」
「さてこれより、世間を騒がせたO−1573菌の一件につき吟味いたす、皆の者面をあげい。なお、今回のお白洲には特別に医学方より日暮里殿にもお越し頂いた。」
日「儂は、このような場所で時間をつぶせる程、暇ではないのだが、遠山殿のたっての頼みであるからして。」
「大波小波屋!その方がO−1573菌というクソゲー菌をばらまき、中小のメーカーを潰さんとしたこと当奉行所の調べで明白であるぞ。これに相違ないな。」
波「な、何を申されます御奉行様。手前どもは、我が国最大のゲーム団体の会長でありますぞ。明日のゲーム業界の発展を日々願っております。そんな私がなにゆえそのようなことをせねばならぬのですか。」
日「医学方では、その菌は突然変異でできたものとの認識で一致しております。作為的なものとは思われませんが。」
「しかし、それもその方の協力があればたやすいこと。」
日「な、なんと申されます。遠山殿。証拠でもお有りなさるのか。」
「調子づいてO−1573菌と付けたのが拙かったな。"O"はすなわち大波の頭文字、"573"は小波の語呂であろう。」
波「...。(あせりながら)ま、まあなんと御奉行様ともあろうお方が、そのようなこじつけを。これはかないませぬなあ。」
日「まったく、馬鹿馬鹿しい。帰らせてもらおう。」
「やいやいやいやいやい!てめえらとぼけるのもいい加減にしやがれ。この土星の前でも、まだうそぶくことができるってのかい!」
波・日「どっしぇぇぇぇーーー(絶句)。」
「裁きを申し渡す。大波小波屋、打ち首獄門!日暮里は切腹!引っ立てぃ!!」
一同「はっ!。」
「これにて一件落着!」

(注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。