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投稿者:
たかふう @ nago3DU24.ng.mesh.ad.jp on 97/7/15 22:51:25
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・」
僕は心でそうつぶやきながら小さいながらすごい生命力を誇る敵と戦っていた。
僕は間接攻撃でやつを倒すことにし部屋の隅に隠されていた毒ガス噴射機をおもむろに取り出した。
シューッシューッ、毒ガスがやつの体を包む。
しかし奴は何事もないように辺りを徘徊した。
いやそれは強がりたったのかもしれない・・・。
思えば僕と奴の闘いはものごごろついた頃から始まっていた。
奴等は倒しても倒しても、刺客を送り込んでくる・・・。
初めのころは僕も直接攻撃で倒していた。
だが、奴はグチャグチャな体で部屋中を飛び回ったのだ・・・最後の抵抗として・・・
小心者の僕にとってそれは致命的な欠点だった・・・以来僕は間接攻撃で時間をかけて殺している。
食べ物に毒を仕込んでいた時期もあった・・が意味はなかった・・・。
話を戻そう・・。今奴は毒をもろに体に浴び苦しんでいる、
このまま倒れてくれればいいのだが奴は空を舞った・・・。
が次の瞬間「ぼと」と音を立てて地面に落ちた。僕はこの音が大嫌いだ・・。
だが奴等はなかなか息を引き取らない、アシをばたつかせ
「俺様を倒したからといっていい気になるなよ、人間ども」
といわんばかりに暴れている。
僕はなおも毒を浴びせた、奴はおとなしくなり10分ぐらいたった後、天に召された・・。
だがこれからの季節ヤツらはもっと現れるだろう、漆黒に輝く鎧を身にまとった生物。
ゴキブリ・・・。
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