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投稿者:
紫苑レイ @ 202.248.232.141 on 97/6/27 19:55:19
「土星」外伝 〜月の少女 第3話「開かれし扉、運命の始まり」
愚かなる人類へ手向けの言葉を送ろう
「滅びとは、新生への喜び
終焉とは未来への福音
さぁ、覚醒(めざめ)よ!<約束の時>は来たれり
魂は回帰する
光満ちる彼の<約束の地>へ…」
白く太い柱が立っていた。床は大理石で敷き詰められている。
太陽の光を浴びて輝くその姿は、神秘的ながらも荘厳な眺めだ。
白い布を巻いたような服装をした何人もの人々が、その建物の
中に出入りをしていた。
どうやら、神殿らしい。
メイファはその神殿の前に立っていた。
殉教者たちは、まるでメイファの存在に気付いていないかの様に
メイファの側を通り抜け、神殿に礼拝に行っている。
その神殿の奥に一人だけ、王侯貴族を思わせる高貴な女性が居た。
薄いバラのようなピンク色をした神官衣の女性だ。
いや、女性と言うよりは、まだ子供…少女と言った方がいい。
年の頃は…そう、メイファと同い年か、1〜2歳年上といったと
ころか。
メイファはとりあえず、神殿の奥に入っていくことにした。
神殿の中は意外と広く、明るかった。ステンドグラスが美しい。
ふと、メイファの後ろから息を弾ませて一人の少年が走って来た。
つづく
月曜日あたりにUPしようかと思っていましたが、ちょっちヤバそうなので、
ほんの触りの部分だけをUPしました。
月曜日に(運が良ければ)完全版をUPし直します。
でぁでぁ、来週お会いしましょう!
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