多分おたくと呼ばれた始めの世代なのでその頃の定義からすると、

　「対象（アニメなど）のディテールや細部に拘る、本筋から外れたファン」

でした。
例えばガンダムでいえば、ニュータイプの話はどうでも良くてＭＳの型番を暗記
できるのを自慢したりラグランジュポイントの解説をしたがるＳＦ馬鹿等です。
それを助長するようなファンと作品しか今は無いのが残念です。
昔はMSの話しかしない奴は相手にされなかったのに、今は悲惨です。

アニメが世に受け入れられないのは、そういうコソクな売り方が見え過ぎるからです。
一般人には綾波は水戸黄門の由美かおるで、由美かおるばっかじゃつまんねいとなるわけです。

ちょっと話が外れました。ディテールに凝るということではフェチも仲間ですが、
単に局部的に嗜好を持つのに対し、
おたくは業と本筋から外すトコロに快感を覚えるのでその屈折したところが違います。

マニアとなると、対象に対し絶対的な価値観を持ち他に代え難く嗜好する者を指します。
やはりそこには屈折した心理はありません。
おたくは更に屈折した自身を肯定する自己矛盾があるのが特徴です。
「アニメのどこが悪いのじゃ、文句いう奴は馬鹿」というのがオタクで、
「アニメ嫌いな人の気も判るが、俺は好きなのでほっといて」というのがマニアです。
アイデンティティーを屈折する自分の姿と考え、
それを否定する他人は自分そのものを否定すると捉え反撃します。

さて屈折した心理による自己表現をする人間が好むものとなると、
世俗から多少外れないとその存在価値が無い
（ヒロスエおたくとかSMAPおたくはいない）のでサブカルチャー的なアニメとか
ミリタリーになってしまいます。
アニメなんてブームになったりするものだから、それを理解できないとひとからげ
でオタクのムーブメントと片づけると簡単なので、そういう嗜好のある者は全て、
オタクと呼んでしまっているのが現在の状況だと思います。

まあ個人的なイメージからいうと、

　・いつも同じような服（ネルシャツ、ダンガリー、ジーンズ）
　・何故かバンダナ
　・何だそのグローブ？
　・なこるる命

こんなカンジ．