「アーンファーンテリブルは特別な人達ではありますが、アーンファーンテリブ
　ルになれる特別な条件などはありません。各惑星に一人ずつ、まだ成人してい
　ない子供の誰かがなります。そしてその選ばれた子はメックピックパワーを持
　っているのですが、普通に生活をしていたのではその力を引き出せません。何
　か強い?ショックを受ければ内に眠るメックピックパワーを引き出せないのです。
　最も今の諸惑星の科学力ならば人為的に引き出したりすることが出来るかもし
　れませんが・・・」

「ですから、アーンファーンテリブルとなった者でもそうとも知らずに過ごす人
　もいるのです。しかもこのアーンファーンテリブルは大人になるとその資格を
　奪われるのです。そしてその資格はまた新たな者へと引き継がれていく、と言
　う事です。そうそう、このアーンファーンテリブルというのはディメンシアへ
　の扉、宇宙の中心グレイトアトラクタの鍵・・・おっと、雨が上がりましたね。
　ここへ来たのも何かの縁ですのでプレゼントを・・・えーとどれにしようかな
　・・・」
「キュイーン☆(/〜\」

メイファは目を剥いた。

「わぁっ！！」

「かわいいっ！！」
「ああ、それはロロというのですが、お気に入りですか？」
「えっ？これもらってもいいの？」
「ええもちろん。」
「わぁ、ありがとう！ロロぉこれから私達友達同士だからね！」
「キュイーン☆」

店から出て行くメイファを見送るカサンドラ。

「木星帝国四天王劉黒龍の生き別れの妹メイファ・ノーブル。あの時・・・あん
　な事にならなければメイファは記憶を奪われず兄妹仲よく暮らせていたものを
　・・・ギャバンめ・・・」

「ロロ！ロロぉ！！大好きだよぉ。」

ロロに頬ずりをするメイファ

「キュイィィィン☆(/〜\」

くすぐったそうにそれに答えるロロ
会ったばかりなのに二人・・・いや一人と一匹はまるで生まれる前からの親友の
ようであった。


必ず僕が守ってあげるよ・・・


（木星から飛び立ったキャリオンクロウ）

「ヒャアーーーーーッハハハァ！！メーイーファーちゃーん！！ちょっと待って
　てねぇ！王子様が今行きますよぉ！！ギャバンは事を隠密にとか言ってたが、
　そうしてやるよ！メイファを奪ったら”隠密に”血の雨を降らしてやるぜぇぇ
　ぇぇ！！」