グラフィックデザインやキャラクターの動きがダメダメで不評が集中する『ＰＳ３』ですが、「よかった」を探してみたいと思います。

サウンドは、けっこう好きですよ。
仲間が増えるとＢＧＭの楽器が増えてゴージャスになっていくというのも、賛否あれど新たな試みでした。

シナリオとして、結婚システムの発想は悪くはなかった。
ただ、主人公が変わってしまうため、個々のキャラクターへの思い入れが薄らいでいくのが致命的だった……。
親子三代に仕えるミューとシーレンがもう少し自己主張すれば、きっといいシナリオになったに違いない。
ネタバレになるから詳しくは触れないけど、３の舞台設定・環境自体も悪くはない。

ゲームシステムとしては、テクニック（魔法）の能力配分を自由にできるという点が新しかった。
主人公の能力が、結婚相手によって遺伝するというのもそれなりに味があった。
実際は、回復系テクニックがあるかないかでゲームバランスが大きく変わるのだが、初心者モードなどのランクがあると考えればそれなりによかった。

まあ『ＰＳ３』は、『ＰＳ２』のキャラクター性、ストーリー性の強さを継承していないためにＰＳファンからの風当たりが強いわけですが、ＰＳシリーズの新たなる試みとしてはいい部分があった。
『ＰＳ３』の問題は、とにかく作り込みが甘いということだけなのだ。

ああ……弁護になってない。
デキの悪い子ほどかわいいってね……。

• Re: ＰＳ３の弁護 - GO3 98/3/12 12:44:09