Re: これも反論ではないです(きっと)



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投稿者: ご意見ありがとうございました @ a1.annie.co.jp on 98/1/17 06:23:53

In Reply to: Re: 反論ではないよ(たぶん)

posted by 未定くん @ tgp98.sci.toyama-u.ac.jp on 98/1/16 20:13:56

勝手にツリーから離してしまって、ご足労をお掛けいたしました。

概ねお互いの意見には個々の観点の違いからくるものでもあろうかと思いますので、
以下の点だけを。

>  中古販売に反対する方も賛成する方も、メーカーや店は結局利益云々
>  からの主張だと思う。利益の次に理由があるって感じ。
>  でもユーザーは如何におもしろいゲームがやれるかを問題としている
>  と思うので、方向性は同じだと思う。ただ道が違うだけ。
>  どっちの主張が通っても結果的に相手を納得させれればいいんだけどね。
>
>  ちなみに僕は本来中古屋擁護ではありません。ただ、中古販売の正否
>  が死活問題になる店もあるだろうし、逆に中古屋の存在が死活問題に
>  なってるメーカーもあるかもしれない。後者の立場でものを考える人
>  って前者のことを考えているのだろうかと思って。
>
>  どっちにしてもゲーム屋さんの数が減少したら悲しい。

確かにメーカーも流通も、そしてユーザーも利益を追求していることは
間違いないと思います。
新品ソフト流通で考えてみた場合。
メーカー…ゲームを作って利益を得る。
流通…ゲームを取り引き手続きする手間賃にて利益を得る。
ユーザー…ゲームの面白さを楽しむことで利益を得る。

その利益に対して、メーカーは制作費を、ユーザーはゲームの代金を
負担しているわけですよね。
流通は、よく見えないので恐縮ですが人件費でしょうか?

この考え方で今の中古流通を見てみると、
メーカー…今の中古流通にはメーカー不在なので、利益は無し。
流通…中古の売買により発生した利益を得る。
ユーザー…ゲームの面白さを楽しむ利益を得る。

ということになっているのがメーカーから文句を言われていることでしょう。
利益の基となるゲームの本質は、メーカーが作ったものであって流通が作ったわけ
ではありませんし、本来商品の取り引き手間賃で利益を得るべきところが
(メーカーから見れば勝手に)それを利用し新たに利益を生成して儲けているわけですから。

ただ、新品流通だけで3者が満足するにはゲームが「面白い」前提があるわけですが、
現実にはクソゲーもあります。
またそのクソゲー自体の定義(認識)が、その立場や個々の嗜好によって
大きく左右されますから余計にやっかいですね。
(流通から見たら売れない・数が出ない、ユーザーにとってはつまらないでしょうか)

なので、私は中古流通自体の存在には肯定です。
中古のメリット(古商品の流通、個人にとっての古物処理)は認めます。
クソゲーと感じてしまうモノなら特に中古流通だけでまかなわれ、
メーカーに余計な利益がいかなくてもかまわないとも思います。
ただ、その為に優良なソフトを作る(作ろうと努力している)人達をも犠牲にして
いいのか?、と考えると今のままの中古業界だと駄目だと思います。
だから、中古流通から制作メーカーに利益がフィードバックさせる意見には
賛成な考えです。

特に、メーカーの言う弊害は既にSSソフトには顕著に現れていると思いますので。
一部のメーカーを除き、SS用ソフトは外注まかせで品質が落ちたり移植タイトル
のみしか発売されなかったりと、
メーカー側のサターン用制作費軽減策が容易に見受けられていますから。
そうしない一部のメーカー(ゲームアーツとか)でも、既に去年末の惨状を見るに、
PSでソフトを売った方がより良いゲームを作る資金が多く得られるのなら
そうしてもらってもかまわないとさえ私は思ってしまいます。

あと「中古販売の正否が死活になるお店」については。
メーカーに利益がフィードバックされることにより中古価格が上昇したり
買い取り価格が低下してしまうのは、私はかまわないです。
ユーザーだけが高みの見物の美味しいとこ取りでは、やはり駄目でしょうからね。
ただ、お客が逃げないようにいかに負担をお店と客で配分するかとかは、お店側の
企業努力ではないかと考えていますが。
繰り返しですが、CESAの主張は「中古を全て撲滅」でなくて、
「利益還元をしないで利益を独り占めしている中古を撲滅」でしょうから。

その場合、「負担が多くなるならゲームはしない」と言う方がおられるのならば、
その人にとってはゲームという物自体がそれだけの物だったんでしょうから、
他にゲームより安く楽しめる娯楽を探されることをおすすめします。
また、「ゲーム中古流通はボロ儲けだからやっているのだ」の小売店の方ならば
他に楽に儲かることを探してもらって、店を辞められてもかまわないかと思います。
(FC時代に脱サラしてゲーム屋さんになった方のインタビューで、こういう理由を
答えていた方も居られたように記憶してます)
なお、メーカーは既に「儲からないのでは、余計な費用をかけない・もう作らない」
の姿勢を見せつつあると言えるのかもしれません(SSの現状を見ていると)

ちょっと過激な意見ですが、でもこのくらい考えないとゲーム業界というのは、
最終的にメーカー・流通・ユーザーが共に利益を享受できつつ発展していく業界に
なれないのではないでしょうか?

もしもそれでゲーム業界自体が結果的に衰退するのならば、
メーカーも流通もユーザーも、結局それだけのものであったということでしょう。
これは、ゲームを楽しませたい・楽しみたい者にとっては悲しい結末といえますが。