> 大ヒットを狙うにはネックとなる要素が多いです。
> 価格やモロに好みが分かれる世界観（これをゲームアーツは「売れ線」と信じて疑わなかったのが問題）等々・・・。
> だけどそれらを考慮してもこの売り上げはないだろって感じです。
> ある程度、自分の趣向に合わなくても話題性だけで買うユーザーって少ないのでしょうか？
> そうでないとするとやはりSSの可動率ですかね。本当に百万台程度しか動いてないのかも・・。SS手放したって人は全体から見れば少ないと思いますけど。眠らせたハードを起こすのは想像よりはるかに難しいようです。

僕はこんなもんだろうと思っていました（大体、年末年始で３０万）。いや、スタート
ダッシュに関しては予想を超えてます。よく、ＰＳのあのラインナップに対抗して、これ
だけ善戦したね、と。セガファンの危機意識が現れた格好でしょう。
正直、このボードでミリオン、ハーフミリオンを信じて疑わない人のコメントを見かけ
る度、「それは楽観的すぎるだろう」と思ってました。ひょっとしたら、当のゲームアー
ツもそれを信じて疑わなかった節があるのが、ナニなのですが（そして、セガのミリオン
コメントが本当に額面通りのものだとしたら、更に救いがない）。

「あんなに良いゲームが何故！？」という話も良く聞かれるのですが、それは無理とい
うものです。面白さが（ゲームをやる前に知ることが出来る）、あまりに抽象的すぎて、
かつ身近でない（だって、そうでしょう、「冒険をするロマン」とか、今のご時世に言わ
れて惚れちゃうヤツがいるとしたら、それこそ「普通」ではないです）ものをポンと出さ
れて飛びつくだろうと思う方が間違いと思うのですが。あるいはマニアックな光る部分と
か。グランディアというのはそうした「面白さ」の集合体なわけです。ですから、面白い
ゲームである、と言う意見には諸手をあげて賛成しますが、ソフト単体で、自分から光を
放つゲームではないです。少なくとも、こちらからアプローチしてやるか、「手助け」が
必要なゲームです。

これはゲームアーツに限らず、（ゲームアーツは特にですが）セガ系のソフトハウス（勿
論、セガも含む）全てに言えることですが、そうした「手助け」や光を放つように「デコ
レーション」してやることが、絶望的なまでに下手です。これはサタマガでのさかつく２
のコメントですが、「どんぴしゃのタイミングで出ましたね、もっとも開発が遅れたから
なんですが」とありました。そうした偶然じゃダメなんですよ。Ｗ杯予選があるのが分か
っているなら、意図的に遅らせるくらいの悪辣さがなければ。「再出荷！」をアピールし
て、他は使い回しという現ＣＭにもがっかりなのですが、相変わらず、「良いソフトを出
せばユーザーは食いついてきてくれる」と信じているかのような考え方をしているようで
は、「プロ」の市場把握力を持つ集団であるソニーが参入してきた今となっては、未来永
劫トップ（とまで言わなくとも、こうした大作がどか〜んと売れるような）市場は作れな
いんじゃないでしょうか。また「デコレーション」についても嫌う人はいると思いますが、
芯がしっかり作ってあればそれでいいんです。デコレーションに惑わされて、それが見抜
けない人ではないでしょう、ここにいる人は（と、信じたい(苦笑)）。

今回のグランディアの惨敗（ＰＳでは完全に陰に隠れていた桃鉄７にまで水をあけられ
るようじゃねぇ）で、いい加減、そのあたりのことに指導部が気づいてくれると良いんで
すが、今週のサタマガの岡村部長の相変わらずのコメントを見ていると、失笑しかできま
せんね。

• 確かにそうかもしれません・・・ - なおやん 98/1/08 21:22:12