Re:なるほど、(長文)



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投稿者: よすけ @ hstafw.sta.go.jp on 97/12/25 19:04:24

In Reply to: ゲームアーツはこのままでいいのでしょうか

posted by ぉん @ on 97/12/25 17:40:04

なるほど、読ませていただきました。以下に簡単にですが私なりの意見
をのべさせていただきます。


> 結局売れてなんぼの業界で必要以上(無意味ではない)に手をかけるのはどうかと思います。

でも何らかの「手抜き」をやる又は、そうととられるゲームってそもそも売れないんじゃないかと思います。


> 誌上などの見てくれも悪く、キャラデザのイラストも一般向けではない(実際使われている顔はほとんど別人)、いわゆる売れ線とは程遠いです。ゲームアーツのゲームはみんなそうですよね。MCDうる星も買う人間はほとんど決まっているのにあそこまで作る必要があったのかどうか疑問です。(出来がどうであろうと売り上げはたいして変わらない)

PSで言えばポポロも当初はいわゆる売れ線ではない、と言われてたけど、中身の良さで評価され、PSのRPGの代表作と呼ばれたわけですし、多種多様なゲーム業界の中で、売れ線という定義って簡単に定義できないのではないでしょうか?(お手軽に売れそうなゲームという定義はある)
また、出来がよければ自然と売れると思うのですが。


> それにもかかわらずグランディアは約4年もかけて作り、出来たころにはSSの市場は冷えている。

SSの市場は冷えているわけではないと思います。PSの市場と比べると、発売本数、広告、の面からどうしても規模的に差を感じてしまいますが、これがセガというメーカーのハードの市場でしょう。独自の雰囲気というか、SFC、PSと数などで議論することに意味があるのか?そもそも売れればいいという市場がゲーム業界になにをもたらすのか?少なくともサターンというハードの寿命はまだまだ先はあると思います。


> あと何故サードパーティであるゲームアーツがあそこまでハードの調べなくてはいけないのでしょう(ある程度は当然としても)。確かにSSの設計には多少ゲームアーツの意向もあったらしいですけど、本来セガに任せておけばいいものまで負担することはないはずです。RPG第一作からハードの性能オーバー(処理落ちしている)の事をするなんて。

ライブラリ等の充実でもPSの開発環境は素晴らしいと思います。対してセガはゲームアーツ、テクモ等サードパーティの自身の涙ぐましい努力によりサターンの限界を超えたプログラムを開発されています。これについては、色々な意見もあるとは思いますが、最初から与えられたモノで開発するのと、自分達でハードの限界を調査しながら開発していくことはどちらがすばらしいものができるのでしょうか。それぞれにメリット、デメリットがあると思います。
 安易なプログラム開発の結果のソフトの氾濫や極めて高度技術を要する開発のためのサードパーティの撤退。両方にデメリットはありますが、現状はソフト制作会社がこの方法を選んでいるわけですので、特に問題があるとは思えません。


> ゲームアーツの職人気質なのはとても好きなのですが、何事にも限度ってものがあると思います。制作費に見合った売り上げが無ければ会社としてやっていけないはずです。

私は個人的にはゲーム会社がつぶれようが、どうしようが面白いゲームがあればいいので、どんどん職人気質になっていってほしいです。
それより、そんなに売れてないんですかグランディアって?それに制作費っていってもFF7のそれと比べても、力の入れたところが違うと思うのですが。確かにFF7並の制作費でこけたらしゃれにならんけど、グランディアは普通のRPGとして当たり前の部分に力を入れただけだから、FF7みたいな膨大な金&人力はかかっていないのでは?
(まぁポリゴン処理は見事でしたが、)

> 良いものが必ず売れるわけじゃないですから。

ある意味そのとおりですが、だからといって手抜きをしたら全く売れないんじゃないでしょうか。


> もうすこし売り時・売れ線というのを考えるべきです(あとセガのハードにこだわらない)。

さきほど言ったようにセガのハードは冷え込んでいるとは思えないので売り時としても間違っているとは思いません、売れ線というのも定義が難しく、メーカーとしては作った以上売れるだろうと思って出していると思います。
さらに、セガのハードにこだわらないというのには賛成です。PSにも64にもこだわらず、そのときそのときの適したプラットホームで開発すべきです。そのなかでソフト制作会社がどのハードを選かは自由であり、我々は売場に出されたソフトを選ぶだけだと思います。


> 今のファンは反感を抱くかもしれないけど、実際会社を運営&生活がかかっている以上仕方がないはず。
PSにシフトしても僕は文句は言いません。

いいと思います。でもそんなにゲームアーツってきびしいの?


> それとグランディアがSSならではと言うことですが、PSのほうが良い出来になりそうな気がします。光・炎の演出などPSなら凄い奇麗だろうなあと思いながらやってましたから。
> みんなメッシュですからね、なんか寂しいです。処理落ちもしてますし、PSで出来ない理由がわかりません。たとえあったとしても、それ以上の演出が出来ると思いますが。

別にPSにだって移植できると思いますが、グランディアの売りは画面処理よりもなによりも内容だと思いますので、たとえPS版ができてもどっちがいい出来かと言われても同じじゃないでしょうか?


> ということでPSに移植して欲しい。すごい時間かかるだろうけど。
> なんなら似たような作り方のゼノギアス作って、ある程度のノウハウがあるスクゥエアに移植してもらうとか。昔テグザーをFCに移植してたし、知らない仲じゃないだろうし。絶対無理か・・

スクウェアって昔は移植メーカーでしたよね?いまなら人材も豊富だし、ナイスアイディアかも。


> なんにせよ勿体無いですよね、グランディア。

私は個人的にはグランディアは大作RPGとは思っていないので、もったいないとも思いません。
普通のRPGです、ただし、内容と綿密な作り込みがグランディアを一級品にしているだけです。
そういった意味では売り上げ本数はのびないかもしれません。でもみんなの中でいいゲームだと心にのこればいいんじゃないでしょうか。
少なくとも販売側からは制作費を削られ、そのうえで売れるものを開発しろと言われ続けたであろう開発者達の努力が形になって現れているこのグランディアというソフトは、内容的にすばらしいものだと思うし、それをつくったゲームアーツの姿勢もすばらしいと思います。

だらだらと長く書いてどうもすいません、自分でもなにを書いているのか分からなくなってきました。
結論としては、グランディアはサターンだろうが、PSだろうがその内容がすばらしいのであって、売れる売れないも大事ですが、良質のソフトが開発されたことがまず大事だと思います。ゲーム業界まで売り上げ本数や制作費でその善し悪しが判断されるのは正しいとは思えません。
こんなところかな?
ちなみに私もサターン、PSどっちも持ってます。別にどっちが好きとかは特にないです。