「エネミーゼロ」再考(最高)小論文 前編 (長文)



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投稿者: EIN @ takefu09.hokuriku.or.jp on 97/12/15 19:21:04


 エネミーゼロ発売一周年を記念いたしまして
 あらゆる方面で酷評をうけたこの作品を自分
 なりに再評価してみたいと思います。

 インタラクティブ・ムービー「エネミーゼロ」は
 1996年12月13日に、WARPより発売され
 推定販売本数60万本近い売り上げを記録
 しました。
 一見好評かに見えた本作ですが後に、批評
 雑誌をはじめとして酷評が目立ちはじめます。
 このため良作なのか駄作なのかいまひとつ
 わからないまま1年が過ぎようとしています。

 本当に「エネミーゼロ」は駄作なのでしょうか?

 答えは、ノーです。本作は駄作ではなく愚作
 であります。ここで言う愚作の意味合いは、
 「制作者自身が台無しにしてしまった。」という
 ことです。

 制作者は1996年12月3日重大なミスを犯し
 てしまいました。そう、試写会を行ってしまった
 のです。

 もともとゲームのために作られたムービーを
 映画としてみても人に感動を与える事などで
 きないのです。稚拙なものになるのは目に見
 えています。

 このことで自分は、制作者の意図しているとこ
 ろが見えなくなってしまいました。制作者は一
 体何が作りたかったのでしょうか?

 映画でしょうか?ゲームでしょうか?
 インタラクティブ・ムービーではなかったのでは
 ないでしょうか?
 
 ゲーム機でしか味わえない何かを我々サターン
 ユーザーに伝えたかったのではなかったのでし
 ょうか?

 しかも今度は、「エネミーゼロ」映画化...。
 だったら試写会なんてやって欲しくなかった...。

 ここまで言うのもゲーム版「エネミーゼロ」が、
 多くの可能性を秘めた傑作であったからなの
 です。(続く)

 ここまで読んでいただいて大変ありがとうござ
 いました。続きはまたかきます。
 感想がありましたらどんなささいなことでも結構
 ですのでお願いします。