個人的見解(あくまでも独断と偏見です。しかも長文)



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投稿者: KUROSU @ INS25.tachikawa.dtinet.or.jp on 97/10/25 03:28:31

In Reply to: Re: 方法論の違いでしょう

posted by 虚無僧三郎太 @ ykh001.tky.3web.ne.jp on 97/10/25 02:29:44

 PSの場合は、新品下落・中古市場の開放がないのが、逆に足かせになっている
ような気がする。新品下落・中古は一般的に良くないとされているが、ゲーム機本体
が稼動しているかどうかが大切だと思う。サターンはたとえ新品下落・中古市場があ
ろうとも、ゲーマーはそれを利用して遊び続けるので、いつかは新品の購買に繋がる
機会があるのだと思う。その点、PSは値引き一律の新品購買しか(あくまでも広域では)
手段がないし、中古に関しても値段の下がる率はサターンに比較すると、かなり低い。
 
 デジキューブに関しても、FM2などの新作がが一般小売店で発売されている限りは、
デジキューブの存在価値は薄い(全く無いと断言しているわけではありませんよ) 
 たとえ流通全体の一部しか扱っていないとはいえ、FM2が小売店で溢れかえってい
るのは、いまひとつ納得がいかない。まあ、秋葉などの都心だけの問題であるのかもし
れませんけどね。
 あとは、巨大なメーカーによる弱小メーカーに対する疎外が感じられる。つまり、
スクウェアなどは小さいメーカーにとっては脅威でしかなく、小粒な作品の育つ土台を
破壊しているような気がする。他機種に対してのキラーソフトではなく、PSのゲーム
市場そのものに対してのキラーソフトを生み出しているような感じがある。そうなると、
もはや「自分の足(PSのゲーム市場)を食う蛸」みたいなものだ。
 ビッグタイトルでPSのユーザーになった人間から見たら、スクウェア・ナムコ・
コナミなどの頑張りが見られなければ、稼働率は下がるのは無理ないと思う。たとえ
ミリオンが出ても、その他は何万本程度しか売れないのは、ライトユーザー以外の割
とコアなゲーマーがPSの市場を支えているからだと思う。
 ただPSにとって最大に懸念するべきなのは、ミリオン(あるいは50万本)候補以外
の作品で、コアなゲーマーから見て面白そうだなと判断できる作品が現れない状況だと
思います。私が最近のPSを見てて「かなり寒いな。」と感じるのは、そういう状況に
差し掛かりつつあると思えるからです。
 
 ただ、最近のラインナップを見ていると、SCEI(でしたっけ? 違っていたらゴメン
ナサイ)は良作かどうかは別として、頑張っているなあと思います。売れる売れないの問題
ではなく、地味でも良い作品を試行錯誤で市場に提供しようとする姿勢が感じられます。
 
 小さなサードパーティが小粒な良作を出しても、ライトユーザーからは見向きされにくいと
いう現状があると、巨大なソフトハウスが出すビッグタイトルに押されまくって、売れ残る
作品が絶えることがないような気がしますので、小さなソフトハウスは自然消滅の道を辿って
しまうような予感がします。小さなソフトハウスから見たら、かえってサターンの市場のほうが、
ビッグタイトルが割と少ないため、安心できる部分があるのではないでしょうか? まあ、
それでもクソゲーを出していたら、何の意味もないんですけどね。

 

 以上はあくまでも私の独断と偏見における意見です。何の根拠もありません。